JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
「特集」の狙い明確に2018年4月5日
JAの広報誌2、3月号から目を引いた特集記事を拾った。編集者にとって一番頭が痛いのはテーマを探すことだが、それには社会性、季節性、地域性と、それぞれタイミングがある。3誌はそれぞれ、この3つの性質を代表する広報誌である。
◆冬を"おいしく"
【JA会津よつば「よつば」(福島県)】 積雪地帯の会津地方の農業にとって雪は大敵だが、雪を活用するのが「雪下野菜」である。管内では、猪苗代キャベツ研究会が「雪下キャベツ」を栽培。秋に収穫するキャベツをそのまま畑に置いておくと、雪に覆われて甘味が増す。
JA会津よつばの「よつば」はこれを紹介。最初のページの雪にまみれた、掘り起こしたばかりのキャベツのアップ写真も、シンプルな「冬だから、"もっとおいしく"」の見出しも分かりやすい。
◆1地域にスポット
【JAあいち豊田「グリーンボイス」(愛知県)】 JAあいち豊田の「グリーンボイス」は、山あいの高齢化した1地域を取り上げ、小カブ、サカキ、七草の栽培に取り組む農家を、5ページにわたって掲載している。
この地域名は松平で、徳川家康生誕の地。「山村こそできる事がある」の見出しに、編集者の問題意識がうかがえる。「自然環境、高齢化をありのまま受け入れながら、工夫をこらして産地を支えている」という狙いがよい。
◆若い農業者に期待
【JAさが「季楽里」(佐賀県)】 JAさが「季楽里」(きらり)はJA青年部の大特集である。広域合併した同JAは4つのエリアからなり、食農教育や後継者育成、野菜の出荷など、さまざまな活動を、地区ごとに12ページにわたって紹介。
広域合併JAである。若い農業者の結集力を高めるためにも、1回限りの特集でなく、女性部も含めて、毎号、活動を紹介するコーナーがあってもいいのではないか。
(いずれの写真もクリックすると大きな写真で見られます。)
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