JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
「JA自己改革」の周知2018年4月9日
「JA自己改革」の取り組みが進行中である。国が設けた来年5月までの「農協改革集中推進期間」まで、あと1年。組合員に「自己改革」の趣旨、取り組みが理解されているか、不安もある。生産者部会や集落座談会などで周知徹底することも大事だが、やはり広く知ってもらうのはJA広報誌である。その利用はいま一つだが、「特集」を組んでアピールしている広報誌を拾った。参考にしたい。
経済事業体であるとともに運動組織のJAにとって、組合員訪問は重要な活動であり、JA改革を知ってもらうための最強の方法である。
JA尾張中央の「ふれあい」は、「自己改革における組合員訪問活動Q&A」で、そのノウハウを紹介している。これまでの訪問活動で出た認定農業者をはじめ生産部会員、産直出荷者などから出た営農上の要望をまとめたもので、具体的な内容になっている。その実戦性が評価できる。
長野県JA上伊那の「Rural」(るーらる)は、同じ「Q&A」でも、JA自己改革のスローガンでもある「なくてはならないJAをめざして」のタイトルで、組合員懇談会で出た意見や要望に対し「JAの考え方」として回答するスタイルである。
懇談会で出た意見は直売所、地産地消、農産加工など多岐にわたるが、総合事業を営んでいるJAにとって、いずれの問題も「JA改革」であり、組合員の声を取り上げるボトムアップはJA自己改革の基本である。1~2月にかけて開いた、同JAの座談会には209会場、1681人が参加した。
「自己改革は現在進行中 まだまだ躍進します!」。熊本県JA菊池の「いぶき」の「JA菊池 自己改革の取り組み」の見出しは、JAの自己改革に取り組む姿勢を正確に捉えている。
農業所得アップをめざす営農部門の取り組みで、農産、担い手対策、生産資材、営農企画の各課がこれまで取り組んできた改革の内容を紹介。項目ごとに箇条書きスタイルでまとめてあり分かりやすいが、もう少し経過や成果のPRがあってもよい。次回は園芸関係。
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