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JAの活動:今さら聞けない営農情報

【今さら聞けない営農情報】第32回 農薬の安全性5 発ガンリスク2019年12月20日

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 1990年発行の「暮らしの手帳」に興味深いデータが紹介されています。
 それは、身の回りのものでどれに発がん性があると思うかを主婦とガンの疫学者に問うた意識調査の結果です。


図

 これによると、主婦が発ガン性があると思っているものは、1位:食品添加物(43%)、2位:農薬(24%)、3位:タバコ(11%)でした。
 これに対し、ガンの専門家であるガンの疫学者が発ガン性のあると思っているものは、1位:普通の食べ物(35%)、2位:タバコ(31%)、3位ウィルス(10%)であり、主婦では2位であった農薬を発がん性のあるものとして認識している疫学者は0でした。
 いうまでもなく、ガンの疫学者とは、人間の集団を対象としたガンの発症パターンや原因、その予防方法について研究する科学者のことをいいますので、一般の人よりもはるかに多くガンと向き合い、様々な症例を知っている人々のことをいいます。
 この違いをどう思われるでしょうか?

 主婦の方は、戦時中のシラミ駆除のために使用されたDDTなどと、現在の農薬とを同じものと考えているのかもしれませんが、現在使用されている農薬は、発ガン性のあるものは登録認可されませんので、発ガン性のある農薬が国内で使われることはありません。こと農薬に関しては、このガンの原因から発症の過程、予防の方法まで知っている専門家の意見の方が正しいように思います。
 この調査の中でもう一つ気になる点があります。

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 それは、ガンの疫学者がガンの発生原因の1位とした「普通の食べ物」のことです。
 現代人は、様々な食品を口にしますが、新鮮で天然だといわれる農産物にも発ガン性物質を含むものが多くあります(表参照)。
 例えば、カリフラワーにはイソチオシアネートという物質が最大66ppm含まれているとのことです。
 Ppmは濃度の単位であり、例えばカリフラワーを100g食べたとすれば、カリフラワー100gに含まれるイソチオシアネートの量=100×66÷1,000,000=0.0066g=6.6mgと極少量になります。では、6.6mgとはどのくらい量なのでしょう?

 精米直後の米粒1個が約20mgなので、6.6mgとは、この米粒1個を3等分(=20÷6.6)にしたものの1つにあたります。これだけ少量であれば人間の健康に即影響が出ることはありえません。つまり、発ガン性物質を含む農産物であっても、それに含まれる発がん性物質の量はとても少ないので、偏食を避け、他の食品とともにバランスよく食べていれば、人の健康を害することはほとんどないのです。
 このコーナーで何度もご紹介しているように、毒性とは、あるかないかではなく、その量と強さで表れてくることを改めて知っておいてほしいのです。


本シリーズの一覧は以下のリンクからご覧いただけます。
【今さら聞けない営農情報】

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