JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
コロナ対策 農家の不安解消を【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2020年7月31日
新型コロナウイルス感染症の拡大は農業分野にも影響を与えている。先の見えない状況に大きな不安を抱えている農家や組合員が、いま最も求めているは的確な情報である。JAの広報誌はこの要望に応える責任がある。いくつかのJAがコロナ特集を組んでいるなかで、特徴的な記事を拾った。
◆販売支援をアピール
JA南アルプス市「JA南アルプス市」(山梨県)
コロナ対策に関して、まず頭に浮かぶのは農産物の販売対策だが、広報誌「JA南アルプス市」は、販売支援をスポット的に紹介している。山梨県は静岡県と、県産品を相互購入する「バイ・ふじのくに」のキックオフイベント、JAによる組合員へのマスクプレゼント、野菜販売のドライブスルーの取り組みを、それぞれ1ページ使って紹介。
「対策」といえば堅苦しくなりがちだが、いずれも写真をうまく組み合わせ分かりやすくまとめてある。
◆経営持続をサポート
JA松本ハイランド「夢あわせ」(長野県)
農家やJAにとって、コロナ禍で心配なのは農業経営へのダメージだが、「夢あわせ」は、今年度、国の第2次補正予算で措置された「経営継続補助金」について「Q&A」の形で説明している。
農水省のホームページにも「Q&A」はあるが、農機や軽トラックの購入などは対象になるかどうかなど、農家サイドの質問に答えている。JAがていねいに説明するのは当然だが、農家の経営持続のために支援したい。
◆食料・地域考える機会に
JA福岡市「Jam」(福岡県)
「コロナショックで見えてくる 私たちの『食』」。読者を引き付けるタイトルだ。コロナが暮らしや社会に与えた影響を4㌻にわたり、担当役員がまとめた。そのなかで直売所ならではの強み、食料や地域農業の大切さを強調。
食の安全・安心を支えるためには「市場原理主義」に甘んじるのではなく、「私たち一人ひとりが農業への正しい知識を共有し、考え、政治を注視して動かしてくことも大切」と、JAサイドからの時宜を得た発信となっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日