JAの活動:シリーズ
テーマ選択と仕込みが鍵【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2020年9月21日
読者の関心を引く広報誌は表紙の写真もあるが、ページを開いてからは内容のよさにあり、それはいかによい「特集」をつくるかにある。総会(総代会)も終わり、農作業も一段落する8月は、JAの行事も少なく、9月号の仕込みの時期。9月号は広報担当者の実力が試される。
人材が育つ「ときめき塾」
JA遠州中央「ときめき」(静岡県)
次代を担う職員を育てる塾である。JA職員には、段階別にさまざまな研修があるが、これは31~40歳の、今後のJAを担う職員を育てる。2年間にわたる長期研修で2015年から始め、これまで26人が修了した。
特集では、研修の内容について順を追って説明。その意義について、修了生のコメントを織り交ぜて、分かり易く紹介している。全体で6ページの構成で、JAが、いかに職員の育成に力を入れているかが、組合員に伝わる。
勝手に「ぼたコン」
JAひがしみの「ひがしみの」(岐阜県)
おもしろいところに目をつけた特集である。
「ぼたコン」(ぼたコンテスト)。「ぼた」とは、たんぼとたんぼの間の傾斜地のことで、放っておくと草だらけになるところ。これをきれいに手入れするかどうかが、農業への熱意を分ける判断材料にもなる。
これを「広報担当者が選ぶ勝手にぼたコン」として、「ぼた」の写真を勝手にコンテスト。併せて、持ち主の農家の日ごろの手入れやたんぼへの思いを紹介している。5ページにわたり4か所の「ぼた」風景は、なかなか圧巻である。
「奥様いらしゃ~い」
JA尾張中央「ふれあい」(愛知県)
農家の「旦那さん」を裏から、時には表から支えている農家の「奥様」にスポットを当てたところがユニークである。題して「農家の奥様 いらっしゃ~い」。管内は名古屋市のベッドタウンだが、郊外は自然豊かな農業地帯が広がる。
そこでブドウ、桃などの果実、野菜栽培に取り組む3人の「奥様」を紹介する。農業の経験のない3人が、夫と同じ夢の実現に向かって頑張っている様子をインタビュー形式で読みやすくまとめてある。
本シリーズの記事一覧は下記リンクよりご覧下さい。
【ヒント&ピント ~JAの広報誌から~】
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日