JAの活動:今さら聞けない営農情報
SDGs 10【今さら聞けない営農情報】第89回2021年2月13日
17のゴールと169のターゲットが定められたSDGs。「行動の10年」として、国民一人ひとりにできることをしっかりと考え、一歩踏み出す姿勢が求められています。「いまさら聞けない営農情報」では、SDGsのうち農業に関係する項目について、農業関係者がどのように取り組んだらいいのかを考察しています。
今回は、SDGsゴール9番目「産業と技術革新の基盤をつくろう」を紹介します。
このゴールの意味は、「強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る」で、8のターゲットがあります。
そのターゲットの概要は表のとおりですが、農業で取り組まなければならないものは、次の2つです。
まず、9.4「2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。」です。
"資源利用率の向上"には、農業機械の燃費を向上させることや植物残渣の堆肥化など、有限な資材を有効活用することです。"クリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大"は、まさに環境保全型農業の実践そのものになります。これまでも行われているこれらの取り組みをより意識を高くして、目標を定めて積極的に実行する必要があります。
次に、9.5「2030年までにイノベーションを促進させることや100万人当たりの研究開発従事者数を大幅に増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとする全ての国々の産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。」です。
イノベーションとは、「新しいアイディアから社会的な意義のある新たな価値を創造して、社会的に大きな変革を起こすこと」を意味しますので、篤農家が自分の優れた技術を普及性のあるものにしてイノベーションを起こすことができますし、それがこの目標の達成に寄与することもできます。
そして、研究従事者数の増加などは、主に国など行政機関が取り組むべきことですが、近年、農業予算の削減から、真っ先に農業に関する研究開発費用が削られ、国、都道府県で農業関連研究者の数が減っているようです。この事態を打破し、SDGsをきっかけとして、官民一体となった農業関連研究開発が活発になりますことに期待しています。

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