JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
写真・レイアウト・内容【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2021年4月24日
前号(3月31日付)に続いて「人」を取り上げた広報誌を紹介する。人物の紹介には、写真と構成(レイアウト)、内容の三つのポイントがある。写真とレイアウトで読者の目を引き付け、内容で読者を納得させる。この三つの視点から各JAの広報誌をみると……。
合併以来、79回を数える長期連載である。「黄金の郷 こしぇるびと つむぐストーリー」と、盛りだくさんのタイトルだが、平仮名が多く、圧迫感が感じられない。3月号まで、写真は見開きの半分、1ページ分だけだったが、4月号から2ページに拡大し、文字を組み込んだため紙面の一体感が出て、見た目も柔らかくなった。
「こしぇる」は「コンシェルジュ」(客のリクエストに応えるプロフェッショナル)と、「こしらえる」を合わせた意味。「つむぐストーリー」は、担い手が少なくなるなかで、次代へ農業がつながるよう期待を込めた。
「農と人 絆をつなぐ 知多農人」のタイトルにJAの思いがこもる。22回目を迎える4月号では、第30回花の国づくり共励会花き技術・経営コンクールで農水省生産局長賞受賞の生産者の取り組みを紹介している。紙面全体からみて、やや文章が多い感もあるが、要点がうまく整理されており、見出しの長さ(文字数)も適切で、写真の配置を含め、読み易いレイアウトになっている。
ただ、本人の作業中の写真は枚数を減らしてもいいのでは。また中見出しの「農業で頑張る若い人を支援していきたい」は、主見出しとダブる。
人物紹介にはこんなやり方もあるという見本だといえる。「支店対話室」のタイトルで、当該支店の職員が、インタビューする形で生産者の経営内容や農業への思いを聞きだしている。4月号のレポーターは支店の金融担当の女子職員。「奥様にひとこと」など、率直な問いかけがよい。
広報誌の「こびる」は「おやつ」「間食」の「小昼(こびる)」を意味するが、まさに「こびる」気分の軽やかさが感じられる。JAグループはJA改革で組合員との「対話」活動を重視しているが、職員にもいい経験になるだろう。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日