JAの活動:今さら聞けない営農情報
有機農業とは14【今さら聞けない営農情報】第133回2022年1月15日
令和3年5月12日に決定された「みどりの食料システム戦略」では、有機農業の推進が大きな目標となっているようです。そこで、本稿では「有機農業とは何か」をひも解いており、その大本となる有機JAS規格について解説しています。現在、「別表1 肥料及び土壌改良資材」に示された資材についてその特性や用途等をひも解いています。
前回別表1に示された堆肥類をまとめましたので、今回は堆肥以外の有機物肥料等を整理します。
有機質肥料には、動物性(魚かすなど)のものと植物性(ナタネかすなど)のものがあります。いずれも、天然物由来で化学的処理(植物油かすのヘキサン抽出は除く)を行っていないことが大前提となります。また、基本的に遺伝子組み換え体植物の由来のものは認められていませんが、原材料の生産段階において遺伝子組み換え技術が用いられていない資材に該当するものの入手が困難である場合にかぎり、油の搾りかす(なたね、大豆、トウモロコシ、綿実)など、経過措置で認められている場合もあります。
この有機質肥料はいずれも緩効性肥料(効きめが遅い肥料)であり、基本的に元肥で使用します。また、カリ成分が少ない場合が多いので、使用する資材の成分をよく把握した上で、不足分を補う必要があります。次回は、無機肥料関係を紹介します。
(つづく)
重要な記事
最新の記事
-
地方みらい共創研究会を設置 農水省2024年12月26日
-
紅葉期のインバウンド、過去最高 旅館・ホテルの業績もV字回復 米需要押し上げ要因にも2024年12月26日
-
キャベツ、レタス、はくさい 「野菜の高値、年明けも」と農水省 12月の低温も影響2024年12月26日
-
米農家の「時給」、23年は97円 農水省・農業経営統計調査から試算 深刻な実態続く2024年12月26日
-
耳開げ、正月、小正月【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第322回2024年12月26日
-
年末商戦の締めくくりは梅【花づくりの現場から 宇田明】第50回2024年12月26日
-
リジェネラティブ農業 テーラーメイド化軸に 「健全な土」から バイエルクロップサイエンス・大島美紀社長に聞く(1)2024年12月26日
-
リジェネラティブ農業 テーラーメイド化軸に 「健全な土」から バイエルクロップサイエンス・大島美紀社長に聞く(2)2024年12月26日
-
【役員人事】石原産業(2025年1月1日付)2024年12月26日
-
JA共済「全国小・中学生書道・交通安全ポスターコンクール」入賞者決定2024年12月26日
-
こども食堂やフードバンクに農畜産物 富山、三重、秋田のJA 地産地消促進で社会貢献、食育も2024年12月26日
-
「年末年始のなす消費拡大フェア」熊本・福岡の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年12月26日
-
2025国際協同組合年に賛同する個人・団体の名簿を公開 全国実行委員会2024年12月26日
-
グテーレス国連事務総長の国際協同組合年に向けたビデオメッセージを公開 全国実行委員会2024年12月26日
-
国際協同組合年全国実行委員会が代表・副代表の年始あいさつ動画を提供2024年12月26日
-
福島県産ブランド米「福,笑い」WEBショートフィルム「おじいちゃん篇」公開2024年12月26日
-
過去最多の出店数 知多半島農業マルシェ「にこもぐ」27日に開催 愛知県半田市2024年12月26日
-
2024年度研修No.14「日射比例式灌水システム作成実習」開催 千葉大学植物工場研究会2024年12月26日
-
「日本酒イベントカレンダー20254年1月版」発表 日本酒造組合中央会2024年12月26日
-
適用拡大情報 殺菌剤「ベルクート水和剤」 日本曹達2024年12月26日