JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
状況が分かる人物写真【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2022年7月2日
広報誌の連載ものでは農業者の人物紹介が多い。人の登場は読者の関心が高く、積極的に取り組むべきだが、この扱いは結構難しい。写真の場面や背景、紙面のレイアウトによってできあがりが大きく異なる。6月のJA広報誌から、特長のある人物紹介を拾った。
冬は雪景色、初夏のいまはタマネギの広い畑と、毎号ともそうだが、その時々の季節や作目、あるいはその地域の様子が分かるよう、周囲の環境をうまく取り入れている。遠方に山並みがあり、見るだけで北海道の自然をイメージできる。このため、腕組みした仁王立ちの姿も、背景と一体となって不自然さを感じない。
レイアウトも、背景の広い畑には文章を組み込み、うまくバランスをとっている。7月号は小麦、タマネギ、メロンをつくる若手農業者が登場。文章の長さもちょうどよく、二つに分けているのも読み易い。
人物紹介記事だが連載ではなく、「特集」で掲載している。新規就農で農園を立ち上げた女性で、栗東イチジクやイチゴを栽培し、今年から人気のあるシャインマスカットに挑戦、JAのチャレンジ農業塾で修行中だ。ほかにもサクランボ、スモモ、ビワなども作っているとのこと。人物や資金、技術などJAの支援も知りたい。
見開きのレイアウトで、広いハウスがよくわかる大きな横長の写真と下段の5枚の小さな写真の組み合わせのバランスもよい。特集にふさわしい記事だが、JA管内では女性就農者が増えているという。連載で紹介してもいいのでは。
カメラの撮影は、普段の目の高さでなく、下からあるいは上からの位置が、見る人の目を引く。特に人物のローアングルは、アップになるので、その人の表情を表現しやすい特長がある。「かがやき」の連載もの「今月のイケてる農家さん」にもその意図がうかがえる。下のハウス内の写真は、もう少し大きくしたい。
同じような構図の写真が表紙を飾っているが,せっかくなら少しアングルの違う写真を使いたい。JAは今年合併して、新JAとしてスタートしたばかり。知らなかった人との交流も増える。生産者をどしどし登場させたい。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日