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JAの活動:今さら聞けない営農情報

土壌診断の基礎知識(10)【今さら聞けない営農情報】第240回2024年3月9日

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みどりの食料システム法の施行によって国内資源を活用した持続型農業への転換が求められ、国内資源の有効活用に期待が高まっています。作物が元気に育つためには、光、温度、水、空気に加え、生育に必要な栄養素を土壌から吸収しますが、作物が健全に生育するには土壌の健康状態を正確に把握することが必要で、そのために土壌診断があります。現在、本稿では土壌診断を実施して土壌の状態を知り、正しい処方箋を提示するために必要なため、土壌診断の基礎知識の1つとして土壌診断項目の内容と意義について紹介しています。今回は、リン酸です。

リン酸(P)は、肥料の3要素(NPK)の1つであり、窒素(N)と並んで最も重要な養分の1つです。

リン酸は、作物の収量・品質に大きな影響を与え、リン酸が不足すると、生育不良になったり、開花や結実が悪くなったり、果実類の甘味が不足したりします。逆にリン酸が多すぎると、葉先が白化するなどの過剰症が発生しますので、過剰にならないように注意する必要があります。

リン酸は、土壌中では作物に利用されやすいものと利用されにくいものがあり、それぞれで呼び方が異なります。作物に利用されやすいリン酸のことを「有効態リン酸」や「可給態リン酸」といい、作物はただちにこれらを根から吸収して生育します。

これに対し、作物に利用されにくいリン酸のことを「難溶性リン酸」や「不溶性リン酸」、「く溶性リン酸」といいます。では何故作物に利用されにくくなるのでしょうか?

以前紹介しましたように、作物はイオン化した肥料成分を吸収するのでリン酸は土壌中で陰イオン化したものが利用されます。一方で土壌中には、養分としてのカルシウムや鉄、アルミニウムなどの金属陽イオンが存在しますので、陰イオンと陽イオンがお互いに引きつけ合って結合し、塩(えん)と呼ばれる水にほとんど溶けない物質がつくられてしまいます。特にアルミニウムとリン酸が結合すると水にほとんど溶けないリン酸アルミニウムという塩が作られ、こうなると作物はリン酸をほとんど利用することができません。このことを「リン酸の固定」と呼び、酸性土壌で発生しやすくなります。なぜなら酸性土壌では、鉄イオンやアルミニウムイオンが増加し、リン酸との塩を作りやすくなってしまうからです。

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本コラムに関連して、ご質問や取り上げてほしいテーマなどがございましたら、コラム・シリーズ名を添えてお問い合わせフォーム(https://www.jacom.or.jp/contact/)よりご連絡ください。

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