JAの活動:JA新組合長に聞く
【'24新組合長に聞く】JA北富士(山梨県) 梶原節夫組合長 鹿とハクビシンに悩む(4/24就任)2024年7月11日
役員の改選期を迎え、全国のJAで新しい組合長が誕生している。折しも「基本法」(食料・農業・農村基本法)が25年ぶりに改正となり、これからの農業の方向が示されたが、具体的な施策はこれから。一方でJAグループは、今年10月の第30回JA全国大会を控え、いま組織協議が進んでいる。この重要な転換期に農業・JAについてどのようなビジョンをもってJAの運営に臨むか。4月24日に就任した山梨県JA北富士の梶原節夫組合長に聞いた。
JA北富士(山梨県)
梶原節夫組合長
管内に観光客に人気の河口湖があり、トウモロコシや果物生産が盛んです。モロコシや果物は市場に出すだけでなく、旅館に直売したり地場のスーパーと直契約するなど、農協が関わって販売チャンネルの多様化を進めています。モロコシは午前4時から収穫し、朝には店頭に並びます。
富士山野菜と名付けてブランド化を図り、旅館のおかみさんの知恵も借りながら桃づくりにも取り組んでいます。若い就農者も、モロコシや果物に挑戦し成果を挙げています。以前は冬場に果樹が凍結していましたが温暖化で凍らなくなり、管内の果樹にはプラスの面があります。
目下の悩みは何といっても獣害、とくにシカとハクビシンです。専業農家は農地を柵で囲むなど自衛していますが、自家消費に近い兼業農家はそこまでできず、耕作を止めて土地が荒れるケースが増えています。行政にはもう少し獣害防止に注力してほしいと思っています。
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