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JAの活動:未来視座 JAトップインタビュー

「会津は一つ」を力の源泉に(2)福島県JA会津よつば組合長 原喜代志氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年10月16日

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「多くの出会いと経験が積み重なり、現在の私を形づくっていると強く感じる」と置かれた環境に感謝するのは福島県JA会津よつばの原喜代志組合長。大規模文化圏をけん引する手腕を聞いた。インタビュアーは文芸アナリストの大金義昭氏。

「会津は一つ」を力の源泉に(1)福島県JA会津よつば組合長 原喜代志氏【未来視座 JAトップインタビュー】

現場の笑顔支えブランド拡大へ

適正価格の確保に努力

【画像】JA会津よつば組合長 原喜代志氏JA会津よつば組合長 原喜代志氏

 生産者の皆さんは、主食用米の作付面積を守ろうと必死に努力してきました。備蓄・飼料・加工・輸出用、米粉などと新規需要米に向けた努力も重ねてきた。そこにインバウンドがあり、さらに相対的に廉価が続いた米の消費量が逆に増えた。去年は高温の影響で、歩留まりが下がった事情もあります。

生産者は、そんなに高い米価を望んでいるわけじゃない。ただ、生産費を上回る適正な価格を維持していただかないと、日本人が食べる米を国内で作れなくなります。JAとしては農家組合員のために1俵でも多くの米を集め、1円でも高く売るための努力をしたい。

大金 「風評被害」とも闘ってこられた!

 高い評価を得てきた会津米が原発事故後、スーパーの棚から消えました。その後、業務用などでファンを増やしてきましたが、やはりスーパーの元の棚に戻したい。私たちが作る米は「影武者」ではなく"ピカイチ"なんだという思いを込め、「極上会津米」というネーミングにしています。

大金 野菜や花きの栽培も盛んで、「南郷トマト」や「昭和かすみ草」の評価も高い!

 2018年に「南郷トマト」(南郷トマト生産組合)が、23年には「昭和かすみ草」(JA会津よつばかすみ草部会)がGI(地理的表示)を取得し、どちらも日本農業賞大賞に輝いています。いずれも長年に渡り、標高差を生かした夏に冷涼な「適地適作」に挑んできた生産者の皆さんの汗の結晶です。

トマトは昼夜の寒暖差により、甘くてみずみずしい食味などの品質が優れています。6~10月の夏秋期に日本一の出荷量を誇るカスミソウは雪室(ゆきむろ)内で冷却保存し、「完全低温輸送」で鮮度を保ったまま全国に出荷するので日持ちが良い。それぞれに生産者の皆さんの丹精が込められた自慢の「作品」です。(笑)

(一社)日本記念日協会に申請し、GIが公布された日などを記念に7月20日を「昭和かすみ草の日」に、8月6日と9月10日を「南郷トマトの日」に認定していただきました。

3分の1が新規担い手

親元就農の生産者ももちろんいるのですが、「南郷トマト」や「昭和かすみ草」の生産組織はほぼ3分の1が新規参入の皆さんで、Iターンの人たちによって占められています。1年間の研修を積み、地元の農家とも、とてもいい関係を築いている頼もしい仲間たちです。

果樹は別ですが、園芸品目で安定生産をするにはハウスが必須です。豪雪地帯なので、冬はビニールを外さないとつぶれる。2020年には「米+アルファ」戦略の一環として、集出荷体制の一元化を図るために、予冷設備を備えた機械選果場の「会津野菜館」を立ち上げました。アスパラやチェリートマト(ミニトマト)、キュウリの3つの重点振興品目を対象に、全国で初めてJA全農と共同運営しています。品質が安定していると、市場からも高い評価をいただいています。

文芸アナリスト 大金義昭氏
文芸アナリスト 大金義昭氏

大金 ところで、共済推進の現場では「はじける笑顔で!」と言っておられたとか。

 心底そう思います(笑)。「この人のためだ!」と自信を持って話ができているか。バロメーターの一つが笑顔だと思っています。(笑)

大金 「笑顔は伝染します」ね!(笑)。「自爆問題」は?

 合併前から、一斉推進を恒常推進に切り替えています。組合員と職員の間柄なので、「今日はどうした!」「まあ、上がれ!」ということになる。実績が負担にならないような手だてを講じ、トレーナーさんなどの協力も得ながら現場を支えています。

大金 座右の銘などは? これは定番の質問ですが。(笑)

 「すぐやる。必ずやる。できるまでやる」とか「誠心誠意」などは大好きな言葉です。現場で出会ってきた皆さんからは、すべて学ぶことばかりでしたから感謝のひとことです。

大金 ひとことで「会津人気質」とは?

 「会津の三泣き」という言葉があります。会津に来るとまず、よそ者に対する厳しさに泣き、付き合ってみると人情に触れて泣き、別れを惜しんで泣く。頑固だけれど、人はいいし、情は深いですよ!(笑)。ぜひ、会津にお越しください!

【インタビューを終えて】
素敵な笑顔が「七福神」のどなたかに似ている。記事に(笑)が多いのもその反映である。初対面にもかかわらず、旧知の仲のように話が弾んだ。「はじける笑顔」は天性の「強み」であり、原さんの「有言実行」の証しでもあるように思われる。その笑顔の背後に、どれだけ大きなトップの責務が潜んでいるかは言うまでもない。たまたま随行した職員の言葉が妙を得ている。JAの「トップ・アイドル」だとか! 1955年に生まれ、由緒ある「会津」の新時代を背負って東奔西走する原さんには、切にご健勝を祈りたい。(大金)

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