JAの活動:JA全国女性大会特集2015
全国に広がる仲間のつながり 「フレミズの主張」全国コンクール2015年1月22日
農家の男性と結婚した女性は、いわば農村に単身で降り立ったようなもの。そこで家族や地域と折り合いをつけながら、自らの道を切りひらこうとしている。「フレミズの主張」全国コンクールに応募した若い農村の女性の主張からは農作業に、子育てにと、忙しい日々を送りながら、自分を失うことなく、仲間を求めて前向きに生きていく姿がうかがえる。
「フレミズの主張」全国コンクールには全国の27県の女性部・フレミズ組織から応募があり、9人が入賞。最優秀賞のJA鳥取中央女性会フレッシュミズ部会(鳥取県)の山田繭子さん、優秀賞のJAはた女性部フレッシュミズ部会(高知県)の山本美加さん、優秀賞のJA香川県女性部大内地域フレッシュミズ部会の川根弥生さん、ほかに5人が優良賞、1人が審査委員会特別賞に入賞し、それぞれの思いを綴っている。
農業への思いでは、山田繭子さんが、「わが家の農作業は、子どもたちには遊びのひとつ。親である私たちにとっては、自分たちの姿を子どもにみせる子育ての現場です」と、「子育て」「教育」「命を育む」場としての農業に価値を見出す。自らは野菜を20種類以上つくり、直売所に毎日出荷し、お客さんとの対話から農業のヒントを得ている。
◇ ◇
フレミズの活動を支えているのは、やはり仲間とのつながり。米の兼業農家である川根弥生さんは「フレミズの場は子どもを介してのママ友ではなく、ひとりの個人として仲間と苦楽をともにして関係を築いていくものです。子育てや家庭のことなど、悩んだときは話を聞いてくれる仲間がいるのです」と言う。
仲間の支えで、農業委員会に新風を吹き込んだのは土佐清水市の農業委員を務める山本美加さん。高齢者ばかりの農業委員会で食育活動を提案し、みごとに成功させた。フレミズで何度となく「ちゃぐりん親子教室」をやっていることから「いざとなったらフレミズ部員がついている」という安心があった。
フェイスブックは、こうした仲間づくりに大きな役割をはたしている。絵日記感覚で写真を撮り、その場でコメントを載せてアップすると、「私の知らないところで、先輩や知らない人たちが広げてくださる」と山田さん。ITをフル活用し、全国に仲間を広げている。
◇ ◇
なお、最優秀賞・優秀賞以外の入賞者(優良は次の通り。
▽優良賞 伊藤由紀子(北海道・JA帯広かわにし)
▽同 武田美恵(宮城県・JAあさひな)
▽同 加藤奈緒(長野県・JA信州諏訪)
▽同 平石恵里香(三重県・JA鳥羽志摩)
▽同 囲貴子(長崎県・JAながさき県央)
▽審査委員会特別賞 北原美竹(福岡県・JAふくおか八女筑後フレッシュミズ)
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