JAの活動:JAトップアンケート 今、農業協同組合がめさずこと
【JAトップアンケート】JA土佐れいほく 西村行雄代表理事組合長 「JA出資法人で担い手育成」2015年12月7日
今回は、JA土佐れいほくの西村行雄代表理事組合長のご意見を掲載する。
JA土佐れいほく
西村行雄代表理事組合長
回答日:2015.10.20
【問1】あなたの農協では、農業・地域に対し、どんな役割を果たそうと考えておられますか。今後もっとも重要な役割だとお考えの内容をお書きください。
当JAは四国の吉野川上流の中山間地域に位置し、少子・高齢化の進行で人口が減少しており、農業の生産力が年々衰退している。
したがって、最大の課題は若い担い手の確保・育成であり、JA出資法人「(株)れいほく未来」を6年前に設立し、施設園芸・米作・畜産を営み、担い手の育成と衰える地域の生産力を補っている。
個人農家の後継者育成も進めているが、現実的には困難な面が多いので、JA出資法人の研修事業の中で地域農業の担い手を育成し、独立支援を行っている。
今後とも、この法人を通じて、担い手の育成を進める一方、法人自らが地域の中核法人として地域農業全体の大きな担い手の役割を果たせるように育てていく考えである。
【問2】問1の役割を果たすうえで、今、農業・地域での最大の課題は何ですか。
若者の定住促進と、地域農業の担い手育成が緊急かつ最大の課題である。
この実現のために、当JAでは地元の行政機関と連携し、IターンやUターン促進の取組みを行っているが、成果が十分に上がっていないのが実情である。1JAや地方自治体だけの取組ではどうしても限界があり、根本的には均衡のとれた国土形成をはかる国の政策転換が必要であり、税制等を含めた地方定住促進のため国の法的な、様々な優遇策の確立が望まれる。
【問3】問2の課題を解決するため、もっとも力を入れようと考えておられることは何ですか。
JA出資型法人「(株)れいほく未来」による農業の振興と、直営レストランの経営など農業の6次産業化への取組みの実現。
【問4】問3に関連して、第27回JA全国大会議案では「9つの重点実施分野」を掲げています。このうち課題を解決し、貴JAがめざす姿を実現するために、もっとも重要と考えておられる事項を3つあげてください。また、その分野において、どんな取り組みを考えておられるのか、具体的内容をお書きください。
a=担い手経営体における個別対応
(具体的取組内容)
JA出資型法人による担い手の育成と研修生の独立支援
c=付加価値の増大と新たな需要開拓への挑戦
(具体的取組内容)
農家レストラン、観光農業など農業6次産業化への個別支援
e=新たな担い手の育成や担い手のレベルアップ対策
(具体的取組内容)
JA出資法人の担い手育成研修事業への積極的支援
【問5】第27回JA全国大会を機に、JAトップとして内外に発信したいお考えをお書きください。
TPPの批准など農業の国際化に対応して、国内農業の国際競争力を高めるための、①国内農産物のブランド化をはかる取組みと、②輸出拡大をはかる取組みの具体的な研究を訴えたい。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日