JAの活動:JAトップアンケート 今、農業協同組合がめさずこと
【JAトップアンケート】JAそうま 今村秀身代表理事組合長 「緑と大地、再生へ」2015年12月10日
今回は、JAそうまの今村秀身代表理事組合長のご意見を掲載する。
JAそうま
今村秀身代表理事組合長
回答日:2015.10.2
【問1】あなたの農協では、農業・地域に対し、どんな役割を果たそうと考えておられますか。今後もっとも重要な役割だとお考えの内容をお書きください。
組合員・地域にとって「かけがえのない」「なくてはならない」存在としての機能発揮
1.消費者と共生する安全・安心の提供、農業の復興
2.震災で崩壊した地域社会再生への貢献
3.組合員・利用者の営農と暮らしを守る協同組合の再構築
【問2】問1の役割を果たすうえで、今、農業・地域での最大の課題は何ですか。
【問3】問2の課題を解決するため、もっとも力を入れようと考えておられることは何ですか。
1.JA経営の再建
(1)総合事業経営体としての立て直し(信用・共済依存型からの脱却、営農・経済拡大による事業間バランスの確保)
(2)平成28年3月を目標とした福島県北地区4JAの合併
2.農業生産基盤の復興・再生
(1)行政と連携しての農地除塩・除染
(2)担い手の確保(集落営農、農地集積、JA出資農業生産法人)
3.原発事故損害賠償の継続
(1)原発事故に起因する損害が続く限り東電交渉・請求、行政(国)の指導・補償要求
4.原発事故を教訓とした新たな展望
(1)再生可能エネルギー活用による新たな農業研究
(2)脱原発、循環型経済・社会構築に向けた取組み
【問4】問3に関連して、第27回JA全国大会議案では「9つの重点実施分野」を掲げています。このうち課題を解決し、貴JAがめざす姿を実現するために、もっとも重要と考えておられる事項を3つあげてください。また、その分野において、どんな取り組みを考えておられるのか、具体的内容をお書きください。
b=マーケットインに基づく生産・販売事業方式への転換
(具体的取組内容)
[1]消費者の嗜好・目線に沿った農畜産物の生産、加工品製造(六次化)
[2]直販事業による流通コスト削減(低価格実現)、安全・安心の提供
e=新たな担い手の育成や担い手のレベルアップ対策
(具体的取組内容)
[1]集落営農の組織化・法人化
[2]JA出資型農業法人の育成、JA子会社農業生産法人の体制整備
[3]農業所得アッププランの個別提案・実践支援
f=営農・経済事業への経営資源のシフト
(具体的取組内容)
[1]人材確保・育成
[2]合併により増大・安定した資金力の有効活用(目的別重点・傾斜配分)
【問5】第27回JA全国大会を機に、JAトップとして内外に発信したいお考えをお書きください。
当JA・当地方は、震災・原発事故により未曽有の被害を受けましたが、地域一丸となって復旧・復興に向けた様々な取組みを進めています。
歩みはカメのように遅くとも、「明けない夜はない」ことを信じ、必ずや震災前(それ以上)の「緑」と「大地」を再生したいと改めて決意しているところです。
自助努力は当然のことながら、JAグループ内外、国民的なご理解・ご支援をいただきながら、引き続き「再生」に向けて粉骨砕身の努力を重ねてまいります。
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