JAの活動:年頭あいさつ2017
奥野長衛氏(全国農業協同組合中央会会長)2017年1月1日
新年にあたり、謹んでごあいさつを申し上げます。
昨年は、4月の熊本地震、8、9月の台風被害など、多くの自然災害が発生しました。被害にあわれた皆さまに対し、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興に向け、JAグループをあげた対策を尽くして参りたいと存じます。
さて、本年は酉年ですが、鶏は古くから人に時を報せる動物であります。昨年は、政府における「農業競争力強化プログラム」の策定や、国会におけるTPP協定の批准など、日本農業に大きな変革をもたらす出来事が相次ぎました。一方で、11月30日には「協同組合」が国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産へ登録されました。
国際社会から「協同組合」の思想と実践が人類の大切な財産であり、これを受け継ぎ発展させていくことが求められていると評価されてきたことは大変喜ばしく思っております。そうした一年が明け、新年の始まりとともに、私は大変革期の始まりを告げる鶏の鳴き声が響いているように感じます。
折しも、日本農業は、農業者の世代交代、日本全体の人口減少や高齢化に伴う国内需要の減退、さらには世界規模での農地・水・食糧の争奪戦といった環境変化にさらされており、私たちJAの事業や運動も、否応なく改革を求められております。
改革は時として耐え難い苦痛を伴うこともありますが、協同組合理念を共有するJAグループの組合員、役職員が一致結束し、私たちが決めた自己改革にまい進すれば、必ずやこの苦境を好機に転換することができると、確信いたしております。
JA全中としましても、第27回JA全国大会で決議した自己改革の取り組みを加速化するために、JAグループ内外との精力的な対話に努め、自己改革を後押しするような政策提案や、他の協同組合組織をはじめとして、他業態・他分野の企業、団体等との連携を働きかけ、都道府県中央会や現場のJAの取り組みを支援してまいります。
本年も引き続き、JAグループならびに本会の取り組みや事業運営につきましてご理解とご協力を賜りますことをお願いし、2017年の年頭にあたってのごあいさつとさせていただきます。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日