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JAの活動:年頭のあいさつ2020

奥 和登 氏(農林中央金庫 代表理事理事長)2020年1月1日

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農林水産業と食と地域のくらしを支えるリーディングバンクに

奥 和登 氏(農林中央金庫 代表理事理事長) 謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

 平素は、当金庫およびJAバンクの運営に格別のご支援・ご協力をいただきまして、厚く御礼申しあげます。

 昨年も、大型台風等の度重なる災害によりまして、全国各地で甚大な被害が発生いたしました。被害に遭われました組合員・利用者、系統役職員の皆様に対しまして、心からお見舞い申しあげます。当金庫におきましても、被災された方々への金融上の対応に加え、早期の復旧・復興に向けたきめ細かなサポートを引き続き行ってまいります。

 足下のJAバンクの取組みにつきましては、昨年4月に新たな「JAバンク中期戦略(2019~2021年度)」をスタートさせ、組合員・利用者目線による事業対応の徹底を最優先に取り組むとともに、持続可能な収益構造の構築を通じて、「農業者・地域から評価され、選ばれ、一層必要とされるJAバンク」であり続けることを目指しています。

 2020年度におきましては、中期戦略で掲げている(1)農業者の経営課題解決に向けた幅広いソリューションの提供等を通じて、農業者の所得向上・満足度向上と地域活性化を実現する「農業・地域の成長支援」、(2)資金ニーズへの適切な対応を通じて、農業・地域における金融仲介機能の一層の発揮を目指す「貸出の強化」、(3)組合員・利用者の希望する人生設計に合わせた資産形成・資産運用等を提案し、組合員・利用者との関係強化を目指す「ライフプランサポートの実践」、(4)店舗・ATMの再編や店舗運営の効率化等を契機として、組合員・利用者の利便性・満足度向上とローコストな事業運営の実現を目指す「組合員・利用者接点の再構築」、の4つを大きな柱として取り組むことで、JAバンクの事業基盤を強化し、組合員・利用者の皆様一人ひとりとの関係を深めながら、農業・地域に貢献してまいります。

 われわれJAバンクは、人口減少や高齢化、マイナス金利の長期化、他業態との競争激化等、厳しい環境下に置かれています。まさに、勝ち残りをかけた正念場が続くことが想定されますが、今後も広く世の中から必要とされる組織であり続けるために、一丸となってこの難局を乗り切っていかなければならないと考えております。当金庫といたしましても、昨年開始した中期経営計画(2019~23年度)の下、既存業務の合理化・効率化を徹底し、「現場力強化」と「収益力強化」を進めており、JA・信連となお一層の一体的な事業運営を行うことで、農林水産業や地域社会に貢献していく分野の強化を図ってまいります。本年も、役職員が覚悟をもって、目指す姿である「農林水産業と食と地域のくらしを支えるリーディングバンク」に向けて、全力で取り組んでまいる所存です。

 皆様方の、より一層のご理解・ご協力をお願い申しあげるとともに、今年一年のご健勝とご繁栄をお祈り申しあげ、新年の挨拶とさせていただきます。

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