JAの活動:緊急企画:JA対話運動~コロナ禍での協同~
役員の訪問活動・広報をフル活用 JAむなかた(福岡県)【JA対話運動】(下)2020年10月12日
「支店通信」手作り
自己改革など、JAの取り組む事業は組合員に周知徹底する。その有力なツールになっているのが広報媒体だ。農家訪問では、正組合員向け、准組合員向けのパンフレットを、1回目と2回目でそれぞれ別個に作った。併せて農業経営の継承についての相談や、JA自己改革の経過報告のチラシ、パンフレットも必要に応じて訪問時に持参した。
最初に持参した正組合員向けのパンフレットをみると、「JAむなかた 自己改革のあゆみ」のタイトルで、JAの営農経済事業改革の取り組みを、それぞれ写真入りで紹介。准組合員向けでは「JAは農と食 暮らしの応援団です!」と呼び掛け、食育活動、地域貢献、直売所による販売事業を取り上げ、最後にJA独自の総合事業についての説明に1㌻を割いている。
組合員の性格に合わせた細かい対応は広報誌にも現れている。正組合員向けの「べじたぶる」と准組合員向けの「つなぐ」があり、「べじたぶる」は毎月約6000部、「つなぐ」は年2回約1万4000部を発行。そのほか地域を対象とした「すいとう」を年2回約4万8000部発行している。
こうした広報活動は支店の活動にも生きている。同JAの10支店すべてで「支店通信」を2か月に1回発行。裏表両面カラー刷りのA4版1枚だが、すべて職員の手づくりで、支店活動へ、組合員の参加を促す。
「対話」のツールのパンフレットも正・准組合員用を作成
地域活動にも力を入れており、その拠点となる支店では、JA女性部や青壮年部、年金友の会の代表のほか、行政の「農事区長」などをメンバーとする支店運営委員会が、さまざまな協同活動を企画・実行している。
なお、同JAにはLAを対象とする渉外育成制度がある。約1年間、通常の仕事から離れ、共済や金融、資産管理などの知識を取得し、対話のノウハウを身につける。14年前から実施し、今年は7人が対象。「LAを経験した後は営農経済部門にも配属させたい」(中村専務)と、同JA"期待の星"だ。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日