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JAの活動:年頭のあいさつ2021

【年頭あいさつ】利用者目線 最優先に 奥和登氏(農林中央金庫代表理事理事長)2021年1月2日

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奥 和登 氏
農林中央金庫代表理事理事長

謹んで新年のごあいさつを申しあげます。

平素は、当金庫およびJAバンクの運営に格別のご支援・ご協力をいただきまして、厚く御礼申しあげます。

新型コロナウイルス感染症の発生により影響を受けられている組合員・利用者、系統役職員の皆さまに対しまして、心からお見舞い申しあげます。

足下のJAバンクの取り組みにつきましては、2019年4月から取り組む「JAバンク中期戦略(2019~2021年度)」の下、組合員・利用者目線による事業対応の徹底を最優先に取り組むとともに、持続可能な収益構造の構築を通じて、「農業者・地域から評価され、選ばれ、一層必要とされるJAバンク」であり続けることを目指しています。

2021年度におきましては、中期戦略で掲げている(1)農業者の経営課題解決に向けた幅広いソリューションの提供などを通じて、農業者の所得向上・満足度向上と地域活性化を実現する「農業・地域の成長支援」(2)資金ニーズへの適切な対応を通じて、農業・地域における金融仲介機能の一層の発揮を目指す「貸し出しの強化」(3)組合員・利用者のライフプランに合わせた資産形成・資産運用などを提案し、組合員・利用者との関係強化を目指す「ライフプランサポートの実践」(4)店舗・ATMの再編や店舗運営の効率化などを契機として、組合員・利用者の利便性・満足度向上とローコストな事業運営の実現を目指す「組合員・利用者接点の再構築」の四つを大きな柱として実践していくことに加えて、コロナ禍を通じて形成されつつある新たな常態(ニューノーマル)への対応を進めてまいります。

コロナ禍により人々の生活スタイルが大きく変わる中、生産者から消費・食卓をつなぐ確かな食のサプライチェーンの構築、国内食料供給の強靭(きょうじん)化につながるように取り組んでいきます。そのために融資はもちろん、積極的な対応を続けている農業者への出資対応のほか、消費者により近い企業との連携なども進めていきます。

われわれJAバンクは、人口減少や高齢化、マイナス金利の長期化など、厳しい環境下に置かれています。今後も広く世の中から必要とされる組織であり続けるために、一丸となってこの難局を乗り切っていかなければならないと考えております。当金庫といたしましても、中期経営計画(2019~23年度)の下、既存業務の合理化・効率化を徹底し、農林中金自身の業務改革により、「現場力強化」と「収益力強化」に向けた人員の再配置を進めております。本年も、役職員が覚悟をもって、目指す姿である「農林水産業と食と地域のくらしを支えるリーディングバンク」に向けて、全力で取り組んでまいる所存です。

皆さま方の、より一層のご理解・ご協力をお願い申しあげるとともに、今年一年のご健勝とご繁栄をお祈り申しあげ、新年のあいさつとさせていただきます。

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