JAの活動:第67回JA全国青年大会特集号 持続可能な社会をめざして 切り拓け! 青年の力で
トマト栽培で地域の守り人に成長-JA青年の主張 全中会長賞の吉津さん2021年2月18日
第67回JA全国青年大会の「JA青年の主張」には5ブロックの代表が発表した。JA全中会長賞に輝いたJA会津よつば青壮年部只見支部の吉津紘二さんはトマト栽培に取り組み、地域農業の守り手として期待されている。「オールドルーキー」と題した発表で苦労しながらも地域から頼られる存在になっていく歩みが審査員から評価された。
全中会長賞の吉津さん
吉津さんは教育学部を卒業したものの教育実習がうまくいかず自信を失って家に引きこもっていたところ、トマト農家の先輩から声をかけられことがきっかけで研修生を働くことからスタートした。先輩たちが「俺たちが南郷トマトのブランドを創ってきた。心配しないでやってみろ」の励ましが背中を押した。
就農時には30人もの先輩やJA職員が手伝いハウスを建ててくれたという。「団結力があるからIターンやUターンで就農する人が絶えません」。結婚し子どもも生まれた。
先輩のなかには米焼酎を製造、販売する会社を立ち上げたり、教育委員も兼務している農家のいる。「みなが言うことは同じ。この地域を守っていきたい」。
就農から7年。吉津さんのもとに教育委員会から、冬の間、高校生向けの公営塾の講師をしてくれないかとの依頼が届いた。「引きこもりのような生活から日の当たる生活へ。自信を取り戻し、また子どもたちと向き合えるようになった今、ようやく地域を守る一員としてスタートラインに立てたような気持ちでいます」。
その他の発表。
◎「盟友による盟友のためのシステム」埼玉県・JAいるま野東部後継者部会 塩野雅之さん(関東・甲信越ブロック代表)
◎「一本の鍬で切り開く三方原馬鈴薯物語」静岡県・JAとぴあ浜松青壮年部 磯貝将大さん(東海・北陸ブロック代表)◎「どんな時でも、どんな年でも進み続ける」滋賀県・JA栗東市青壮年部 小谷隆介さん(近畿ブロック代表)
◎「日々挑戦する事の意味」島根県・JAしまね斐川青年連盟 伊藤尚幸さん(中国・四国ブロック代表)
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