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JAの活動:JA全農創立50年特集 なくてはならない「JA全農」を目指して

女性職員たちが語る第一線で磨くキャリアと将来の夢(2)【JA全農創立50年】2022年3月25日

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女性職員たちが語る第一線で磨くキャリアと将来の夢(2)

女性活躍の社会に必要なものは

田代 続いて「女性活躍」について伺います。実は私自身農家さんと接した経験から、優れた経営をされている農家さんは奥さんが元気で経営をリードしているケースが多いと感じています。ただ、さらに女性がリーダーとして活躍する社会になるためには何が必要なのか、皆さんの視点でお話を聞かせていただけますか。

本所畜産生産部海外事業課 矢野真紀さん本所畜産生産部海外事業課
矢野真紀さん

矢野 男性女性と区別するのではなく、働きたい人にとって働きやすい社会をつくる必要があるとと思います。女性だけが家事、育児をする時代はとっくの昔に終わっていて、男女の境目なく活躍できる、それを自然に受け入れる世の中になってほしいと思います。私は来月からシンガポールで勤務しますが、夫が勤務先の休職制度を利用して子どもと3人で行くことになりました。決断に至るまで悩みましたが、公になった時は、周りの方々から「えーっ」と驚かれるんですよね。こうしたことも自然に受け入れてもらえる環境になればいいなと思います。

田代 少し前は男性が育休を取るのも「えーっ」と言われていましたが、普通になりつつあるので、女性が単身赴任することなども当たり前になるかもしれない。そういう意味でいいロールモデルと思うので、ぜひ成功して帰ってきていただきたいと思います。

田向 私は生産者部会で女性部の集まりにも必ず顔を出しています。女性部の方の話を伺うと、農家経営って本当に大変で、農作業のほかにも家事や育児、確定申告など驚くほどたくさん仕事があるんです。機械やAI技術なども使って、もっと効率的で安定した仕事になるように支えたいと思っています。全農という組織の話でいえば、実は今週、立て続けに夫と子どもが骨折してプチ介護生活をしていますが、非常に大変な状況です。全農職員としてまだまだ仕事を続けていきたいので、介護中でも育児中でも働きやすい体制作りをしていただきたいです。

田村 まず農業のイメージですけど、重労働で肉体的にも精神的にもきついし、なかなか決まった休みも取れない、そうした暗いイメージの払拭(ふっしょく)や、女性の皆さんが働きやすい環境作りの整備が必要かと思います。ただ、家事育児はまだ女性の仕事と思われているので、地域や家族の理解が進んで子育て中でも作業しやすい環境づくりを進めることが必要かと思います。また、JAや関係機関にも女性職員が少なく、相談できる環境がなかなか整っておらず、女性就農者のネットワーク作りや、女性就農者の情報交換会や研修会といった機会を設けることも必要かと感じています。

佐野 農業界やそれ以外でも必要なのは、やはり働きやすさかなと思います。繁忙期は残業することがありまして、結婚して子育てをすることになったときに、この仕事を続けることができるのかな? と考えたことがありました。仕事量が偏らないようにすることや、人手不足の解消、適正な人材の配置といった働きやすい環境づくりは大事だと思います。

実現したいこと、未来への決意表明

JA座談会田代 続いて今後皆さんが仕事を通じてどんなことを実現したいか、貢献していきたいか。未来への決意表明をいただきたいと思います。

田村 JAグループ秋田におけるスマート農業普及モデルの構築を目指したいと考えています。10年後20年後は一つの経営体が管理する面積がより拡大するので、秋田県や大学とも定期的に情報交換をして、より効率的な作業を提案したいと考えています。また、農業法人の立ち上げや、地域の農地が集約されるときに全農が提供している「営農管理システム Z-G I S」といった営農支援システムも活用してもらえるよう提案したいと考えています。

佐野 密かに実現を企んでいるのは商品開発です。今の業務でいえばお米や麦、バレイショを使った商品を作りたいです。実は昨日もバレイショの生産が多い地域に足を運んでおり、その地域のバレイショから作られたお菓子をいただきまして、地域や行政も商品開発に力を入れていることを初めて知り、自分も加わりたいなと思ってしまいました。今後、どんな仕事をしていても、何か目に見える形で結果を残し、それを広めていくという仕事をしたいと思っています。

矢野 4月から新たな地で仕事をしますが、飼料原料の安定確保という役割に加え、シンガポールへの和牛や加工品等の輸出を担当します。初めての仕事なので緊張感もありますが、一消費者の目線で、シンガポールでは何が売れるのか、どのような売り方をすれば消費者の心をつかめるのかを考え、実践することで輸出事業の発展、国産農畜産物の消費拡大に貢献したいと思っています。

田向 全国的には農業算出額が減少したり農業者の人口が減ったりしていますが、実は長崎県は産出額が横ばいで、産出額が拡大している品目もあります。新たにJAへ出荷してくださる生産者が増えたり、私たちが提案したものを作っていただいたりして維持拡大のお手伝いができていると感じています。これからも地域の農業を背負っていきたい、さらに私たちが日本国民の食を背負っているぐらいの気持ちを持ってやっていきたいと思っています。全農がしっかり食料の安定を図り、長く安心して住める日本にしたい。おこがましいですが、それぐらいの使命感や責任を感じながら仕事をしたいと思っています。

JAグループの後輩へのメッセージ

本所広報・調査部 広報企画課長 田代典久さん本所広報・調査部
広報企画課長 田代典久さん

田代 最後に、これからJAグループ全体に入ってくる女性の皆さんに先輩としてのメッセージをお願いします。

田向 男性や女性の関係なく、これから入会してくる職員の皆さんを私たちが矢面に立って引っ張っていきたいと思っています。先ほども言いましたが、使命感や責任感とともに、日本の食を守っているという気持ちは他の企業ではなかなか得ることができない感情だと思います。ぜひ、一緒に体感しましょう。

佐野 山梨県本部でも総合職の女性職員が非常に少ないため、女性ならではの視線や意見を求められる場面が多々あります。女性が働きやすい環境になるために改善できることは積極的に発言していきたいと思っているので、女性みんなで一緒に頑張っていきましょう。

田村 JAグループには活躍されている女性の先輩がたくさんいらっしゃいますし、入会1年目でも自分の思いを積極的に伝えて職場に反映させて、日本の農業を一緒に盛り上げていきましょう! と伝えたいです。

矢野 女性という立場で悩むことはたくさんあると思いますが、自分ひとりではないということを忘れずにいただきたい。女性としての結束力もあるし、女性としてできること、女性にしかできないことを大切に、自信を持って一緒に取り組んでいきたいと思います。

田代 この4人に集まっていただいたのも縁だと思いますので、ぜひ今後も情報交換していただければと思います。本日はありがとうございました。

女性職員たちが語る第一線で磨くキャリアと将来の夢(1)

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