JAの活動:第9回JA営農・経済フォーラム
【第9回JA営農・経済フォーラム 全国連からの報告②】農業リスクと事業間連携 JA共済連 深井裕常務2023年9月26日
事業間連携による総合事業力の発揮と担い手支援の強化JA全中
JA共済連の深井裕常務理事は農業保障の取り組み強化策について報告した。
JA共済連 深井裕常務理事
JA共済では3か年計画で農業保障の取り組み強化、農業・地域への貢献に力を入れている。
農業保障では農業者賠償責任共済「ファーマスト」を22年4月に新設した。これは農業を行ううえで発生する賠償のリスクを幅広く保障する仕組みだ。生産、加工、販売した生産物が原因で賠償責任を負った場合の生産物賠償、生産物への異物混入、残留農薬などによる生産物回収費用の保障のほか、農業施設が原因で生じた賠償責任に対する施設賠償、保管物の損壊、盗難などによって発生した賠償責任に対する保管物賠償がある。
推進しているJAでは全役職員向けの研修を開催し営農・経済・共済が連携しオールJAで普及を進め、生産部会の集まりや直売所出荷者へ広く案内している。同行推進などはJAの異なる部門間の協働が大事で「営農指導員とLAが協働することで訪問できる幅と提案できる幅が広がった」との声が聞かれる。
農業リスク診断では、リスクの「見える化」を行う。そのリスクの回避・軽減に向けた対策を提案している。これは共済だけでなく、営農経済、信用など総合的な観点から提案するツール。取り組みを進めているJAでは、農業者を取り巻く課題全般についてニーズを聞く機会にしている。
また、農作業事故未然防止活動として事故を擬似体験できる「農作業事故体験VR」を開発、全国のJAでの研修会などで活用している。農業者の規模は拡大しリスクも幅広く複雑化。自然災害も増えており、保障の提供と地域貢献活動を通じてリスク対応に貢献していきたい。
【第9回JA営農・経済フォーラム 情勢報告】組合員起点の事業運営を JA全中 藤間則和常務
【第9回JA営農・経済フォーラム 全国連からの報告①】TACと営農DX化支援 JA全農 日比健常務
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日