JAの活動:【2024年新年特集】どうする食料・農業・農村・JA 踏み出せ!持続可能な経済・社会へ
【提言2024】給食の"貧困化"防げ 駒澤大学教授 姉歯曉氏2024年1月17日
2023年、世界は地球沸騰化の時代に突入、地上ではロシアのウクライナ侵攻が続き、さらに中東情勢も深刻化、混迷と対立が深まるなかで2024年を迎えた。本紙新年特集は「踏み出せ! 持続可能な社会へ」をテーマに、世界情勢と日本の未来を見越して、農政をはじめとした政治、政策、そして農業協同組合への提言を幅広く識者に発信してもらう。
駒澤大学教授 姉歯曉氏
誰一人取り残さない社会を作ること、それが「持続可能な社会」を目指すSDGsのゴールである。そのために日本が真っ先に取り組まねばならないこと、それが「飢餓」の撲滅である。発展途上国ではなく日本の話である。「第6回世界価値観調査」によれば日本人の約9%が「過去1年間に十分な食料がない状態で過ごしたことがある」と答えている(2017-20年平均)。給食はそんな貧困国日本で、貧困と格差から子どもたちを解放し、地域全体が子どもたちを応援していることを子どもたちに伝える大切な場所だ。
その給食現場では、今、環境問題や輸入物価の高騰を受け、有機農産物の導入や地場の農産物の利用率向上を目指している。ところが、都市部の給食現場では地元農家が作る野菜や米の導入に積極的なのに、農家数の減少とJAの給食からの撤退で食材の確保もままならない。対して、地方の農村部では農家も多く農産物も豊富なのに、児童数の減少で給食に必要な量が年々減ってきている。学校給食を通じて都市部の給食現場と農村部の供給元の連携進めることができるのは全国組織であるJAならではの機能のはずである。
一方で、こうした給食現場に地場産農産物をとの動きの障壁となるのは調理現場の外部委託と給食食材費の実質的な引き下げである。手間を省きたい調理場のために80代の農家女性が何十キロもの栗の皮を剥いて引き渡すなど、「契約」という名のパワーバランスが農家を疲弊させてはならない。また、全国3割の自治体が無償学校給食に切り替え、国もまたこの動きを無視できない状況で生じている新たな不安材料が食材費の切り下げである。農業資材の高騰分を相殺できる金額での食材の引き取り価格を確保するために、JAも農家も給食の充実とそのための財政支援に向けて声をあげていく必要がある。親や子の願いをJAもまた応援できる立場でいてほしい、一人残さず救い上げる社会の実現につながる可能性に向けて。
重要な記事
最新の記事
-
米国の関税措置 見直し粘り強く要求 江藤農相2025年4月4日
-
JA共済アプリ「かぞく共有」機能導入に伴い「JA共済ID規約」を改定 JA共済連2025年4月4日
-
真っ白で粘り強く 海外でも人気の「十勝川西長いも」 JA帯広かわにし2025年4月4日
-
3年連続「特A」に輝く 伊賀産コシヒカリをパックご飯に JAいがふるさと2025年4月4日
-
自慢の柑橘 なつみ、ひめのつき、ブラッドオレンジを100%ジュースに JAえひめ南2025年4月4日
-
大企業と新規事業で社会課題を解決する共創プラットフォーム「AGRIST LABs」創設2025年4月4日
-
【人事異動】兼松(5月12日付)2025年4月4日
-
鈴茂器工「エフピコフェア2025」出展2025年4月4日
-
全国労働金庫協会(ろうきん)イメージモデルに森川葵さんを起用2025年4月4日
-
世界最大級の食品製造総合展「FOOMAJAPAN2025」6月10日から開催2025年4月4日
-
GWは家族で「おしごと体験」稲城の物流・IT専用施設で開催 パルシステム2025年4月4日
-
「農業×酒蔵」白鶴酒造と共同プロジェクト 発酵由来のCO2を活用し、植物を育てる"循環型"の取り組み スパイスキューブ2025年4月4日
-
令和6年度「貿易プラットフォーム活用による貿易手続デジタル化推進事業費補助金」に採択 ヤマタネ2025年4月4日
-
農業分野カーボンクレジット創出の促進へ Jizokuと連携 唐沢農機サービス2025年4月4日
-
植物由来殺菌剤「プロブラッド液剤」取り扱いを発表 ナガセサンバイオ2025年4月4日
-
最新の納豆工場ミュージアム「タカノフーズなっとく!ファクトリー」誕生2025年4月4日
-
宮城県亘理町の隠れた特産品で新感覚スイーツ「春菊ティラミス」開発2025年4月4日
-
輝翠 総額1.37億円のデットファイナンス実施 オフロード型自律作業車「Adam」商用展開を加速2025年4月4日
-
サンリオキャラクター大賞 人気コラボジュース販売 果汁工房果琳2025年4月4日
-
コメリドットコム開設25周年記念数量限定・ネット限定の大特価セール開催2025年4月4日