JAの活動:令和5年度JA共済優績組合表彰特集
「アグリスウェイ」の浸透で2年連続3回目の受賞 JAあいち知多【令和5年度JA共済優績組合表彰】2024年5月20日
JA共済連は令和5年度に契約実績や普及活動などで優れた成績を挙げた「令和5年度JA共済優績組合」を決定しました。JA共済大賞をはじめとした会長表彰に延べ314JA(実表彰組合191JA)、特別賞に延べ39JA(実表彰組合35JA)が選ばれました。最優秀賞に当たるJA共済大賞には埼玉県のJAさいたま、愛知県のJAあいち知多、兵庫県のJA兵庫六甲が輝きました。大賞3JAの取り組みを紹介します。
JAあいち知多本店
愛知県のJAあいち知多は「農業を基軸とした協同活動を通じて、地域の人々とともに心豊かで健康な暮らしと地域社会づくりに貢献します」の基本理念実現のために、全役職員が共有すべき価値観や手法を「アグリスウェイ」として制定しています。アグリスウェイの根底にある、組合員・利用者・地域社会、そして仲間を大切に思う気持ちが全職員に浸透してきたことで2年連続3回目の大賞受賞へとつながりました。山本和孝組合長は「2年連続の受賞は組合員・利用者に寄り添いながら、愚直に『ひと・いえ・くるま』の万全な保障提案活動に取り組み、『安心』と『満足』をご提供できたことが大賞受賞に結びつきました」と喜びを語りました。
組合員・利用者との対話を重視
左から山本和孝組合長、伊藤勝弥専務、井尾浩美常務
同JAは平成12年に知多半島の3JAが合併して誕生し、今年で25周年を迎えました。今年4月からは全国でも珍しいJAによる農畜産物の統一ブランド「知多どれ」の展開をスタートさせるなど、総合JAの強みを生かした事業を行っています。組合員・利用者の営農・くらしをサポートする姿勢は共済事業でも発揮されています。LAは毎日240分以上を組合員・利用者と対話し、お困りごとの解決に努めています。こうした日々の活動の積み重ねで組合員・利用者との信頼関係を構築し、ニーズに合った最適な共済サービスの提供に取り組んでいます。伊藤勝弥専務は「自然災害が多い中で、知多半島でも大規模災害がいつ起こるかわかりません。共済事業は、相互扶助を事業理念としており、『助け合い』の精神から生まれる『絆』を大切にしています。私たちの大切な組合員・利用者が困らないように有事への備えを伝え『安心』を提供することが私たちの使命です」と共済事業への思いを話します。
問題解決力を強化するためのLAの人財育成
CS(組合員・利用者満足度)、ES(職員満足度)の向上施策を検討する様子
同JAでは「量が質をつくる」という考えに基づいた行動量を重視しています。本支店長は毎日、プロセスシートを使用したLAとの1on1ミーティングを実施しており、「対話」「振り返り」「気づき」「行動の改善」など寄り添った成長支援を行っています。また、本支店長や先輩LAとの同行訪問を実施することでスキルアップと同時にメンタルサポートも行います。井尾浩美常務は「LAの支援を本支店長が行い、本支店長への支援・指導を事業部長が行う伴走支援体制。二人三脚で『共に育つ』職場環境づくりが大切です」と本支店全職員が一丸となって取り組み、成長することの重要性と共済部による問題・課題解決の支援、活動管理を目的としたPDCAサイクルの重要性を語りました。
同JAでは各職場を信頼と愛情で結ばれた仲間の集まりである「小家族」と表現し、JA役職員全体が「大家族」になることを「アグリスのES」としています。その取り組みのツールとして「感謝のカード」があります。仲間の大切さを理解し、一人ではなくみんなが幸せになれるよう感謝の想いを手書きのメッセージで伝えることで役職員がお互いに感謝・承認し褒めあえる組織風土が醸成されています。
伊藤専務は「JAの職員は組合員・利用者・地域社会にとっての『かかりつけ医』のような存在になることが理想です。そのためにも、対応力のある職員を育成し、地域で一番頼られる組織となるよう、アグリスウェイを日々の業務の中で実践し続けてまいります」と展望を語ります。
【共済事業の実績】
長期契約保有契約高 1兆7100億円
自動車共済新契約 3万9982件
年金共済(年金年額) 10億円
長期共済新契約 973億円
<内訳>
生命共済 267億円
建物更生共済 706億円
【JAの概況】
平成12年に3JA(東知多、西知多、知多)が合併して誕生。
▽組合員数 7万9860人(正組合員数1万4543人)
▽共済担当者 281人(全職員数1117人)
▽販売品取扱高 108億円
▽主な農産物 フキ、タマネギ、キャベツ、洋ラン、イチジク、ミカン、ポンカン、ブドウ、米、畜産
(令和6年3月末時点)
(関連記事)
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