【クローズアップ】米の仮渡金(概算金)って何?2024年9月4日
米不足やスポット価格の高騰もあって米の仮渡金(概算金)に注目が集まる。仮渡金(概算金)とは。美味しいご飯を食べ続けるために、どんな意味があるのだろう。
米の仮渡し金(概算金)とは、JAグループが米を集荷する際、農家に一時的に払う前払い金のことである。JA全農の県本部や経済連が決める。全農県本部などが各JAに示し、経費などを勘案してJAが農家に払う額を決める。県ごとに決める前者の額を「JA概算金」、それを受けてJAごとに決める後者の額を「生産者概算金」という。
仮渡し金は秋(出荷時)に一括して払われる。販売の見通しが立った時点で販売見込額から概算金、経費を引いた差額が出たら、農家に追加払いする(追加払いの方法は地域によって異なる)。米が売れる前にJAが概算金を前払いすることで、農家の資金繰りが支えられる。
米の取引はほとんどの場合、全農など出荷業者と卸売業者との相対で行われている。24年産米の概算金は、全農、経済連が米作りが続けられる生産コストを念頭に、各地で引き上げている。消費者には「安いほどいい」という向きもあるが、米価はこれまで、再生産費用を割りかねないほど低い時期が続いた。米作りが続けられ、これからも毎日ご飯が食べられるために、概算金アップは大切な動きといえる。6月に公布、施行された改正食料・農業・農村基本法では食料の価格形成は「合理的な費用」が考慮されなければならないとされている。
(関連リンク)
2024年産米 JA仮渡金(概算金) 県別まとめ
重要な記事
最新の記事
-
米 推計19万tが分散して在庫 農水省調査2025年3月31日
-
【人事異動】農水省(4月1日付)2025年3月31日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類西表島、小浜島で多発のおそれ 沖縄県2025年3月31日
-
【注意報】かんきつ、びわ、落葉果樹に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 静岡県2025年3月31日
-
農業は恰好いいと示したい トラクターデモに立った農家の声 「令和の百姓一揆」2025年3月31日
-
4月の野菜生育状況と価格見通し 果菜類、ほうれんそう、レタスなどは平年並みへ 農水省2025年3月31日
-
農林中金 総額6428億円の増資を実施2025年3月31日
-
25年産米「概算金のベース」 あきたこまち60キロ2万4000円 全農あきたが情報共有2025年3月31日
-
「農山漁村」インパクト可視化ガイダンスなど公表 農水省2025年3月31日
-
北アルプスの水と大地が育む米「風さやか」使用 ツルツル食感の米粉麺はスープも含めグルテンフリー JA大北2025年3月31日
-
特産の小松菜をバームクーヘンに 試食した市長も太鼓判 JAちば東葛2025年3月31日
-
三鷹キウイワイン 市内のキウイ使った特産品 JA東京むさし2025年3月31日
-
地域の営農継続へ JA全国相続相談・資産支援協議会を設置 JA全中2025年3月31日
-
中央支所担い手・若手農業者研修会を開く JA鶴岡2025年3月31日
-
全国の農家へ感謝と応援 CM「Voice」フルバージョン配信開始 JA全農2025年3月31日
-
セメント工場排ガスから分離・回収した二酸化炭素の施設園芸用途 利用へ取組開始 JA全農2025年3月31日
-
カナダで開催の世界男子カーリング選手権 日本代表チームの食事をサポート JA全農2025年3月31日
-
JA鶴岡「もんとあ~る」dポイント加盟店に 4月1日からサービス開始2025年3月31日
-
JA全中「健康経営優良法人2025」に認定2025年3月31日
-
「佐賀牛 生誕40周年記念キャンペーン」開催中 数量限定40%OFF JAタウン2025年3月31日