TPP交渉参加の断固阻止を JA全農賀詞交歓会2013年1月8日
JA全農は1月7日、都内で新年賀詞交歓会を開いた。
中野吉實経営管理委員会会長は、年頭のあいさつで新政権への期待と注文を次のように述べた。
TPPについては、「(選挙結果は)地方を中心に、TPP参加断固阻止という思いが広く理解された結果だ」として、新政権がTPP交渉参加に向けて積極的な態度を示しているという一部報道などに対し「この政権は本当に私たちの願いを実現してくれるのか、と感じることもある。国を守るということは農を守るということ。これをしっかり意識して安定した政権、安定した政策を円滑にすすめてほしい」。
また、政権交代後急激に円安が進んでいることに対し、「(JA全農では)飼料原料の調達先を多元化することでコスト低減につなげる努力をしているが、やはり急な変動が起これば大きな問題になる。安定したレベルで生産活動ができるよう、マーケットの数値ではなく実体経済としての景気回復を期待したい」と述べた。
JA全農は25年度から新たな中期計画をスタートする予定だが、それについては「昨秋のJA全国大会で決議した“次代へつなぐ協同”を実現するための戦略を、グループの総力を挙げて展開していきたい」と抱負を述べた。
萬代宣雄同副会長は、会場に集まった関連企業役職員らに対し2つの要望があるとして、「TPPの実態がどういうものなのかを理解し広めること、生産資材などは農家が喜ぶ価格設定にすること」を、ともにすすめていこうと呼びかけた。
(写真)上から中野会長、萬代副会長
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