農政の抜本見直し議論開始 自民党2013年2月6日
自民党は2月5日に農林水産戦略調査会、農林部会、農業基本政策検討PT合同会議を開き、26年度からの農業政策の抜本見直しに向けた議論をスタートさせた。
PTの座長には宮腰光寛衆院議員が就任。この日は戸別所得補償制度と品目横断対策の違いとこれまでの実績などについて農水省から説明を受けた。
宮腰座長は「平成25年度の予算編成においては現場の混乱を避けるために新年度は基本的に現行の仕組みで行く。名前だけは経営所得安定対策にすることにした。今日は戸別所得補償制度の問題点を明らかにし、これからの日本農政をどうしていくかともに考えていかなければならない」などとあいさつした。
また、総合農政・貿易調査会から改称した農林水産戦略調査会の中谷元座長は「総力を挙げて議論していただきたい」と述べたほか、小里泰弘農林部会長は「抜本的な制度設計に向けての作業を進める。中心となるのが多面的機能直接支払い政策と担い手総合支援政策。この2つを柱にPTを中心に農林部会として総力を挙げて取り組んでいく」と述べた。
出席議員からは戸別所得補償制度ではソバへの交付金が規格外品も対象になっていることから、作付け面積は増えたものの良質のソバが急減するなどの実態や輪作体系にも影響が出ているなどの指摘があり「バラマキの弊害が出ている。農家からはいいものをつくれば収入が上がる仕組みにすべきだ、との声も出ている」などの意見があった。
宮腰座長は今後の予定について週に1回PTを開いて議論を深め、「7月の参議院選挙を控えていることから、それまでに一定の方向を出し、8月の概算要求までには予算要求できるかたちにもっていきたい。安定した仕組みをつくっていきたいと考えている」などと述べた。
また、農林部会は6日からおもに新人議員を対象に農政勉強会をスタートさせた。この日は政権公約がどのように25年度予算に反映させたかについて小里部会長が説明した。勉強会は週1回の予定で次回のテーマはTPPだという。
重要な記事
最新の記事
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日
-
【人事異動】ヤマハ発動機(5月1日付)2025年4月25日
-
【人事異動】石原産業(4月25日付)2025年4月25日
-
「幻の卵屋さん」多賀城・高知の蔦屋書店に出店 日本たまごかけごはん研究所2025年4月25日