【TPP】参加断固反対 国民会議が緊急アピール2013年3月4日
「TPPを考える国民会議」は3月1日に国会内で緊急集会を開き「TPPを検証し進路を誤ることなく国益と民益を守るための緊急アピール」を採択した。
集会では副代表世話人の山田正彦前衆院議員が「安倍・オバマ会談では例外なき関税撤廃をテーブルに載せる、非関税措置も等しくテーブルに載せることに合意したということは間違いない。お互いにセンシティブ品目があることを確認したにとどまって、実際に聖域が、例外が認められたわけではけっしてない。 政府から本当の情報を提供してもらい、国益にそって本当の判断が求められていると思っている」と訴えた。
また、宇沢弘文・東大名誉教授とともに、新たに代表世話人に就任した原中勝征前日本医師会会長(=写真)は「日本の文化は農業が中心になってできてきた」と強調したうえで「今の政治家は過去からの文化を忘れて目の前の利益しか考えていない。政治が日本を壊していく」と批判、「TPPは国の基本に関わること」と参加阻止を訴えた。
世話人の榊原英資・青学大教授は「米国は日本にあって米国にない制度はみんなやめろと言ってくる」とTPPの本質を指摘し「飛び乗るのではなく慎重に考えてなくてはいけない」などと話した。 集会後の記者会見でTPPを慎重に考える会会長の篠原孝・民主党衆院議員は、日米共同声明で自動車と保険、さらにその他の非関税措置について「TPPの高い水準を満たすことについて作業を完了することも含め、なされるべきさらなる作業が残されている」と明記されたことは大問題だと指摘、「これはすべての日本の制度をアメリカと同じにします、と言っているのと同じ」と批判し「将来に禍根を残す重大な政策ミスが進行しつつある」と強調した。
そのほか福島瑞穂・社民党党首は「(TPP参加は)いろいろな制度が壊されるスタートになる」、阿部とも子・未来の党代表は「米国でも労組が雇用が奪われると反対している。これはグローバル経済からいかに暮らしを守るかの戦い」、大河原雅子民主党参院議員は「自民党はあの古い一任制度にもどったのは問題」などと指摘した。
山田正彦副代表世話人は、農業団体や自民党議員にも国民会議への参加を呼びかけて「運動を広げていく」と話した。
■TPPを検証し、進路を誤ることなく、国益と民益を守るための緊急アピール
「TPPを考える国民会議」代表世話人:宇沢弘文、原中勝征
TPPが日米会談の遡上にあがってからすでに2年半が経過しました。当初「今、参加しなければ日本は自由貿易のルール作りに参画できず不利な立場に取り残される、アジア経済圏の成長を取りこめず、世界経済から孤立する」と政府・財界・産業界そしてマスコミから一斉に早期の参加が迫られました。2012年には米韓FTAが発効すると、日本は韓国からも追い抜かれ、不利な立場に追いやられるとあおられました。しかし、今になってもTPP参加のメリットは明らかにされていません。
TPPは単に農業分野だけでなく、幅広い産業分野、医療、保険、公共事業、知的財産権など、日本経済・産業そして社会・文化の根幹にふれる深刻な問題を含んでいます。ISD条項は憲法違反のおそれもあり、我が国の主権を侵すものです。
安倍総理は、共同声明で自動車、保険について妥協を迫られる一方、「両政府は、最終的な結果は交渉の中で決まっていくものである」などという、当たり前の事柄を再確認しただけで交渉に入らんとしています。また、選挙公約6項目の全てが満たされていません。
2年余の月日、情報を集めて議論してその問題点を白日の下に晒してきた、我々TPPを考える国民会議は、我々が提示した問題点にすら答えることなく交渉に参加せんとする動きを決して容認できるものではない。
我々、TPPを考える国民会議は、TPP交渉参加を断固反対するとともに、その深刻な脅威を広範な国民に広め、共に議論し、総力を挙げて反対行動を巻き起こし、これを阻むことをここに決意し、緊急アピールとします。
◎TPPを考える国民会議世話人
【代表世話人】
宇沢弘文(東京大学名誉教授)
原中勝征(社団法人日本医師会前会長)
【副代表世話人】
山田正彦(元衆議院議員)
孫崎享(評論家)
【顧問】
鳩山由紀夫(元内閣総理大臣)
【世話人】
篠原孝(TPPを慎重に考える会会長・民主党)
鈴木克昌(生活の党幹事長)
福島瑞穂(社民党党首)
亀井静香(みどりの風)
鈴木宗男(新党大地代表)
阿部とも子(未来の党代表)
久野修慈(精糖工業会会長和菓子振興会会長)
榊原英資(青山学院大学教授)
金子勝(慶應義塾大学経済学部教授)
鈴木宣弘(東京大学大学院農学生命科学科研究科教授)
中谷巌(一般社団法人不識庵理事長)
森田実(政治評論家)
郭洋春(立教大学教授)
岩月浩二(弁護士)
今田美奈子(国際食卓芸術アカデミー協会会長)
太田原高昭(北海道大学名誉教授)
梶井功(東京農工大学名誉教授)
高田明和(浜松医科大学名誉教授医学博士)
谷口信和(東京農業大学教授)
服部信司(日本農業研究所客員研究員)
堀口健治(早稲田大学政治経済学術院教授)
加藤好一(生活クラブ事業連合生活協同組合連合会会長)
山本伸司(パルシステム生活協同組合連合会理事長)
野田克己(大地を守る会管理本部長)
山根香織(主婦連合会会長)
山浦康明(日本消費者連盟共同代表)
山田富士雄(北海道農民連盟委員長)
下山久信(食と農の再生会議事務局長)
山中教子(元卓球世界チャンピオン)
(平成25年3月1日現在、敬称略)
(関連記事)
・TPP交渉参加にはあくまで反対 JA全中会長が首相、農相に申し入れ (2013.03.01)
・【TPP 重大局面】 緊急寄稿 再選後のオバマ体制とTPP問題 大妻女子大学教授・田代洋一 (2013.03.01)
・米国の議会と政府は日本参加に根強い反対論も 自動車問題が深刻 (2013.02.28)
・「守り抜くべき国益」と対処方針の明確化を 自民党外交・経済連携調査会が決議 (2013.02.27)
・【TPP】 交渉参加表明に反対を決議 超党派国会議員の集会 (2012.11.16)
重要な記事
最新の記事
-
【飲用乳価2年ぶり4円上げ】関東先行、全国で決着へ 問われる牛乳需要拡大2025年4月3日
-
【JA人事】JAみねのぶ(北海道)伊藤俊春組合長を再任(3月27日)2025年4月3日
-
農業・食料関連産業 7.9%増 124兆6926億円 23年2025年4月3日
-
トランプ大統領「日本は米に700%関税」発言 江藤農相「理解不能」2025年4月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」外交の生贄はコメと乳製品2025年4月3日
-
旧暦・新暦の2回あった行事【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第334回2025年4月3日
-
宮崎都城市が5年連続1位 2023年市町村別農業産出額 農水省2025年4月3日
-
【第46回農協人文化賞】受賞候補者推薦のお願い2025年4月3日
-
【現場で役立つ基礎知識】全農土づくりセミナー総合討論から 水稲の高温対策へ基本は根張り重視(1)2025年4月3日
-
【現場で役立つ基礎知識】全農土づくりセミナー総合討論から 水稲の高温対策へ基本は根張り重視(2)2025年4月3日
-
越後姫プレゼントキャンペーン開催中 応募は4月20日まで JA全農にいがた2025年4月3日
-
乳しぼり体験と牛乳の飲み比べ「AKASAKAあそび!学び!フェスタ」に初登場 JA全農2025年4月3日
-
JA全農「スキみる」マッチョによるスキムミルクレシピの料理動画を公開2025年4月3日
-
開発途上地域の農林水産業研究を紹介 一般公開イベント開催 国際農研2025年4月3日
-
「令和7年3月23日に発生した林野火災」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年4月3日
-
【組織変更および人事異動】フタバ産業(4月1日付)2025年4月3日
-
バイオスティミュラント肥料「アンビション G2」販売開始 バイエルクロップサイエンス2025年4月3日
-
子どもの収穫米を子ども食堂に提供 新しいカタチのフードドライブ 相模原市2025年4月3日
-
「放牧をまんなかに。」 ファームエイジが新ロゴとタグライン 創業40周年記念ロゴも2025年4月3日
-
横浜ビジネスグランプリ2025で奨励賞受賞 YD-Plants2025年4月3日