【TPP】あくまでも交渉参加反対、復興最優先2013年3月9日
JA全中の萬歳章会長は3月8日、通常総会終了後に記者会見を行い、総会でTPP交渉参加に断固反対するとの特別決議を満場一致で採択したことや、JAグループは復興が最優先との考えで被災地支援の取り組みを継続していく考えなどを改めて強調した。
萬歳会長は日米首脳会議の共同声明について「TPPの特徴である聖域なき関税撤廃を前提にしたものとしか理解できない」とJAグループの考えを訴えた。
また「農業だけの問題ではない。食の安全・安心、医療など私たちの暮らしに大きな影響を及ぼすことになりかねないことが果たして国民の間に広く伝わっているか。生活や国のかたちを変容させる重大な問題であるにも関わらず、現時点では徹底した情報開示に基づく、十分な国民的な議論が喚起されていない」として「拙速に交渉参加しようという動きに対しJAグループはあくまでも反対」と強調した。
また、東日本大震災から2年を迎えるが「懸命な努力にも関わらず必ずしも被災地の復興は十分に進んでいない。JAグループでも復興作業など被災地支援を全力で進めているものの、今年度に営農を再開できるのは4割程度、まったく手がついていないところもある」とし「私は大地が復興しなければ人は復興しないと考えている。復興最優先という考えのもと、JAグループの復興対策はスピード感を持ちつつ息の長い取り組みとして着実に継続していこうと確認した」などと話した。
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