農業・農村の所得倍増 安倍首相が長期戦略2013年5月20日
安倍晋三首相は5月17日、都内で講演し、農業分野の成長戦略について、「攻めの農林水産業」の考えに基づき、輸出倍増、農業の6次産業化などで、農業・農村の所得倍増の目標を示した。10年計画で取り組む。
輸出倍増計画では、現在340兆円の世界の食市場の中で、日本の農産物・食品輸出はわずか4500億円。「牛肉や果物は海外での高い評価を考えればまだまさ増えるはず」と指摘。輸出目標倍増の1兆円とした。
このためには、加工等で農畜産物の付加価値を高め、現在約1兆円の「6次産業化」市場を10兆円に拡大する。さらに農業の構造改革として、農地の集積を挙げ、それを推進する農地の中間的な受け皿機関を創設する考えを示した。
農業に意欲のある「担い手」に農地を集約しようというものだ。
こうした施策によって、「正式に、農業・農村の所得倍増を掲げたい」と述べた。その着実な推進のため、首相を本部長とする「農林水産業・地域の活力創造本部」を官邸に設け、「さっそく来週から稼働する」と表明。また、農業の持つ多面的機能も評価し、新たな「直接支払制度」を創設することも明らかにした。
(関連記事)
・【日米外交とTPP問題】田代洋一・大妻女子大学教授 「聖域」は本当に守れるのか? 日米協議合意の問題点(2013.04.27)
・【緊急インタビュー】安倍首相・TPP参加表明 国民の生活が幸せになるのか? 鈴木宣弘・東大教授(2013.03.21)
・関税以外の5項目、オバマ大統領の受け止めは不明 日米首脳会談(2013.02.25)
・2013年新春特別講演会「地域の再生へ向けて―成長から幸福度への転換―」 上山信一(慶応義塾大学総合政策学部教授)(2013.02.20)
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米多収日本一 山口県のあぐりてらす阿知須 10a当たり863kg2025年3月3日
-
【特殊報】ナシ胴枯細菌病 県内で初めて発生を確認 島根県2025年3月3日
-
政府備蓄米売り渡し 入札 3月10日に実施 農水省2025年3月3日
-
新潟県の25年産米概算金「コシ2.3万円」 早期提示に歓迎の声 集荷競争、今年も激化か2025年3月3日
-
米の集荷数量 前年比23万t減に拡大 農水省2025年3月3日
-
米価高騰問題への視座【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月3日
-
【次期家畜改良目標】低コスト、スマート農業重視 酪農は長命連産、肉牛は短期肥育2025年3月3日
-
【改正畜安法の現状と課題】需給対策拡大が焦点 問われる「国主導」2025年3月3日
-
あなたたちは強い〝武器〟を持っている JA全国青年大会での「青年の主張」「青年組織活動実績発表」講評 審査委員長・小松泰信さん2025年3月3日
-
JA農業経営コンサルタント 15人を認証 全中2025年3月3日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年3月3日
-
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」とは 水稲育苗期にも効果 北興化学工業2025年3月3日
-
アミューズメント施設運営「ティスコ」株式を譲受 農林中金キャピタル2025年3月3日
-
「2025ローズポークおいしさまるごとキャンペーン」でプレゼント 茨城県銘柄豚振興会2025年3月3日
-
福岡ソフトバンクホークスとのオフィシャルスポンサー契約更新 デンカ2025年3月3日
-
ファーマーズ&キッズフェスタ2025 好天で多数の参加者 井関農機は農業機械体験2025年3月3日
-
【今川直人・農協の核心】産地化で役割が高まる農協の野菜取り扱い2025年3月3日
-
野菜がたっぷり食べられるカレー味「ケンミンカレー焼ビーフン」新発売2025年3月3日
-
第164回勉強会『海外市場での植物工場・施設園芸の展開』開催 植物工場研究会2025年3月3日
-
春の山梨の食材の魅力を伝えるマルシェ 5日から国分寺マルイで開催 雨風太陽2025年3月3日