【TPP】日本の主張反映の余地あり 林農相2013年7月26日
林芳正農相は7月26日の定例会見で、TPP交渉のマレーシア会合に正式参加した結果、「もう交渉の余地すらないのではないかという人がいたが、少なくともそういう事態ではなかったということは分かってきた」と話し、次回会合に向けて「国益を守る戦略を追求する必要がある」との認識を示した。
マレーシア会合には日本は23日午後からの首席交渉官会合、5分野の作業部会に参加した。
林農相は「今回、テキストも入手したのでその内容を精査、分析し、日本セッション等で入手した情報も正式なものとして入ってきた。これまでも情報収集してきたが、正式参加の前の情報。フェーズが変わってきた」と述べたうえで「われわれが(交渉に)入る前にもう全部決まっていて、それに唯々諾々と従う状況であれば(脱退も)、という議論もしてきたが、そういうことではないということが分かってきたのではないか。しっかりと準備をしていきたい」と日本の主張を交渉に反映できるとの認識を示した。
また「党の決議、衆参農林水産委員会の決議があるので、これをしっかりふまえていくことは変わっていない。 テキストを入手し、日本セッションでいろいろやりとりしたということだから、詳細を持ち帰っていただき、しっかりと、この決議に定められた国益を守るという戦略を追求する必要がある」と話した。
ただ、交渉の中身については明らかにされず政府の国民への情報公開が問題となる。
林農相は「とくにTPP交渉の場合は、守秘義務規定があるということ。公表できること、できないことが詳細に定められている」とし、「TPP政府対策本部で考えていくことになる」と述べるにとどめた。
(関連記事)
・【TPP】日本、正式に交渉参加 (2013.07.23)
・【TPP】決議ふまえ全力尽くす 林農相(2013.07.23)
・安倍総理、経済政策を優先 記者会見で強調 (13.07.22)
・関税撤廃、大都市圏も影響甚大 TPP試算 (2013.07.19)
・TPPや都市農業で要請 新世紀JA研究会(2013.07.12)
・GDP1兆3000億円減 鈴木教授のTPP影響試算(2013.06.19)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日