「地域6次産業化」を 課題は販路拡大と人材育成2013年8月1日
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが6次産業化アンケート
6次産業化は異業種との連携がよい結果を生んでおり、地域の農業者や加工業者等と連携した「地域6次産業化」が必要――。三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)は6次産業化に取り組んでいる個人・団体を対象にアンケート調査を行い、6次産業化の現状と課題を明らかにした。
◆加工が9割
アンケートは6次産業化法に基づき、総合化事業計画および研究開発・成果利用事業計画の認定を受けた団体・個人の854件に行った。
6次産業化の取組内容は、複数回答で農林水産物の加工が最も多く88.6%。次いで農林水産物の販売63.7%で、農林水産関係が圧倒的に多い。経営者の年齢は50歳、60歳代がそれぞれ3分の1を占め、半分以上(52.5%)が、農林水産業・関連事業の未経験者となっている。
4割強が新たな収入源をもとめて取り組んだが、動機別にみた利益率をみると、増加したのは、「異業種の人からアドバイスを受けたから」が44.9%で最も多く、次いで直売所など新たな販路ができたから」の37.3%が続く。連携している事業者は、卸・小売・外食業、国・自治体などの公的機関がそれぞれ39.2%、29.9%となっている。
◆A-FIVEの活用検討は16%
今後の展開方向では、販路の拡大(81%)、新規商品・サービスの提供(70%)、加工事業への進出・強化(59.3%)が多い。また課題への対応として、支援サービス(プランナー等)の活用、人材育成、新規人材の雇用、先進事例等のノウハウ活用を挙げている。
なお、農林漁業成長産業化ファンド(A-FIVE)については「興味があるがよくわからない」「活用の予定はない」「存在を知らない」でほとんどを占め、「活用を検討している」は15.9%だった。
(関連記事)
・長野県松本市で「6次産業化シンポジウム」(2013.07.09)
・「食の6次産業化プロデューサー」初の個人認定(2013.06.05)
・6次産業化・地産地消認定件数 1500件超える(2013.06.04)
・6次産業化ファンド 25年度の募集を開始(2013.04.10)
・公庫と6次産業化ファンドが業務提携(2013.03.22)
重要な記事
最新の記事
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日
-
厚木・世田谷・北海道オホーツクの3キャンパスで収穫祭を開催 東京農大2024年11月22日
-
大気中の窒素を植物に有効利用 バイオスティミュラント「エヌキャッチ」新発売 ファイトクローム2024年11月22日
-
融雪剤・沿岸地域の潮風に高い洗浄効果「MUFB温水洗浄機」網走バスに導入 丸山製作所2024年11月22日
-
農薬散布を効率化 最新ドローンなど無料実演セミナー 九州3会場で開催 セキド2024年11月22日
-
能登半島地震緊急支援募金で中間報告 生産者や支援者が現状を紹介 パルシステム連合会2024年11月22日