全国協議会設置し再生可能エネルギー推進 全中2013年8月9日
JA全中は8月8日の理事会で「JAグループ再生可能エネルギー推進にかかる取り組み方針」を決めた。
JAグループは昨年の第26回JA全国大会で「将来的な脱原発に向けた循環型社会への取組みの実践」として、「今回の原発事故を教訓として、将来的な脱原発を目指すべき」と表明し、それに向けた目標年次を含む明確な方針と代替エネルギー移行への具体的な手順・工程の提示、国の責任による確実な実行を求めていく一方で、持続可能な農業振興や地域循環型社会確立のため、再生可能エネルギーの利用促進について、各JA・地域の資源を最大限活用する取組みを地域から広げていくことを決議した。
この決議を受けてJA全中では、農水省と協議して、太陽光発電などJAが自ら取り組む発電・売電などについては、JAの事業として行うことが可能であると整理した。
また、JA全農は、三菱商事などとの合同会社「JAMCソーラーエナジー合同会社」を設立し、畜舎や共同利用施設などを活用して発電事業を行う施設所有者に対する支援事業に取組み、当初計画を大幅に上回る実績を達成できる見通しとなっている。
こうした状況を踏まえてこの「方針」では、「JAグループの再生可能エネルギーに対する基本姿勢」として、▽組合員・地域住民の意向を十分に反映させるための取組み▽地域計画の実態に応じた再生可能エネルギー事業への関与▽発電・売電等の取組みの果実を地域に還元▽安定的な経営の確保、という基本的な考え方にもとづいて再生可能エネルギーの取組み推進と総合機能を発揮したJAグループの支援体制の構築をはかっていくとしている。
各JAは、市町村行政や地元関係者による協議会等の組織化に積極的に関与するとともに、再生可能エネルギーの地域計画策定に参画することで、組合員・地域住民の意向を反映していく。
JA全農が進めている太陽光発電支援事業は、事業として確立し、地域還元効果が期待できるので、JAグループ再生可能エネルギー事業の柱として全農を中心にJAなどへの取り組み推進をはかることにしている。
そのうえで全国段階として、全国的な情勢や情報の共有、グループとしての方向性や国への要請内容などを協議する「JAグループ再生可能エネルギー推進全国協議会」(現行の連絡会議の衣替え)を設置し、この全国協議会の下に、事務局・プロジェクト体制を整備し、個別の地域の取組みへの相談・コンサルティング対応とノウハウの蓄積、情報提供などの取組みをすすめていくいくことにしている。
(関連記事)
・岩手県で太陽光発電事業スタート 全農と三菱(2013.06.04)
・再生可能エネルギー普及めざす 日本生協連(2013.05.21)
・【JA全農燃料事業】野口栄部長に聞く(2013.03.29)
・【ドイツの再生エネルギー】ドイツ・バイエルン州にみる 愛媛大学教授・村田武(2013.02.14)
・太陽光発電支援で合同会社設立 JA全農(2012.07.27)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日