「和食」無形文化遺産に登録へ2013年10月23日
農水省は日本が提案した「和食」がユネスコ無形文化遺産(※)に登録される見込みとなったことを10月22日発表した。
日本は「和食:日本人の伝統的な食文化」として24年3月にユネスコに無形文化遺産として登録するよう提案書を提出していた。
ユネスコには「和食」が「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食の社会的習慣だと提案した。
特徴として、▽新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重▽栄養バランスに優れた健康的な食生活▽自然の美しさや季節の移ろいを表現▽田植えや正月、収穫祭など年中行事と密接な関わりを持ち家族や地域との結びつきを強める、などを挙げた。
今回はユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会(24カ国)から選出された6カ国で構成される補助機関が「代表一覧表」への記載(登録)を勧告したもの。最終決定は、12月にアゼルバイジャン共和国で開催される第8回政府間委員会で代表一覧表への記載が決まった時点。
【無形文化遺産】
芸能、社会的慣習、儀礼・祭礼行事や伝統工芸技術などでコミュニティが自分たちの文化遺産の一部として認めるもののこと。2003年のユネスコ総会で「無形文化遺産保護条約が採択され、09年から「代表一覧表」(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)への記載が始まり、これまでに257件が記載されている。
日本の無形文化遺産として記載されているのは、能楽、人形瑠璃文楽、歌舞伎、雅楽、小千谷縮・越後上布、秋保の田植え踊り(宮城)、壬生の花田植え(広島)など21件。食についてはフランスの美食術、メキシコ料理、地中海料理などがある。
(関連記事)
・全国9都市で和食を考えるシンポジウム(2013.07.25)
・牛乳×和食の減塩レシピ本 主婦の友社が発売(2013.06.21)
・都心で働く人の健康を考えた「よい食弁当」(2013.04.01)
・無形文化遺産に「和食」の提案を決定(2012.02.20)
・「和食」を世界無形遺産に 農水省の検討委員会が最終報告 (2011.11.18)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日