若者の和食への関心高まる 農林中金が調査2014年5月14日
若者の食費がダウンしたが、おにぎりとおかずを食べる人が増えている。このほど、農林中金が20代の独身男女を対象に実施した調査で分かった。和食に対する認識が高まり、また8割以上の若者が、食べ物を捨てるのはもったいないと考えており、食に対する若者の意識変化がうかがえる。
◆朝食ごはんが5割強
調査は6年前と比較。それによると、若者の食費の1カ月平均は3万1876円で、前回よりも4782円減った。食事ごとのメニューをみると、朝食にごはんを食べる人は、前回の44.9%から55.4%に10ポイント以上増えた。昼食も、ごはんとおかずがトップで77.3%、次いでおにぎりの50.5%となっている。これも前回に比べ、それぞれ8.0、11.4ポイント増えた。
このほか特徴的なことは、毎日朝ごはんを食べる若者は46.5%で、週平均は4.9回。前回の4.7回に比べわずかながら増えた。夕ごはんのメニューで、サラダ(前回42.9%→今回58.3%)。味噌汁(同39.3%→49.5%)などは前回より増えているが、焼き肉・ステーキ(同51.1%→40.5%)が大幅に下がった。
◆「残さず食べる」大きく増
食についての関心は、「栄養」(50.3%)、「カロリー・ダイエット」(47.3%)などで、特に女性において高い。食の安全では3人に1人強の67.8%が関心を示しているが、前回よりも下がっている。食品の偽装表示や輸入食品の農薬混入などの事件があったことは関係しているとみられる。しかし、「産地や材料」(前回27.3%→今回38.0%)、「ファストフードやインスタント食品」(同21.6%→30.3%)への関心は高まっている。
食品を捨てることについては、82.3%が「もったいない」と考えており、「もっと計画的に購入したい」(36.5%)や、「作った人に申し訳ない」(35.3%)など、残念に思う人が多数を占める。また、食後に「いただきます、ごちそうさまのあいさつをする(前回62.0%→今回72.5%)、「出されたものを残さない」(同47.0%→70.0%)と、食べ物に対するマナーを身に付けていると自負している人が増えている。
調査対象は首都圏に居住する20代の独身男女400人。調査期間は2014年3月15日から10日間)
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