【TPP】日米協議は「一進一退」 政府説明会2014年6月4日
TPP政府対策本部は関係団体に向けたTPP交渉に関する説明会を6月2日に開いた。説明会は3月以来。218団体が参加した。
渋谷和久審議官は交渉の現状について「最終局面にあると言われているが、最終局面になればなるほど大変難しい状況になってくる。
4月の日米首脳会合が終わった直後は、8合目まで来ていると説明したが、残り2合が大変。これはTPPに全体についても言える。残り2合だからすぐ終わるという感じではないのが、交渉の難しいところ。どの国も最終局面にあることは共通認識になっているが、それがゆえに厳しい。従来にも増して厳しい交渉が続いている」と説明した。
この日は4月の日米首脳会談の結果と5月19、20日に行われた閣僚会合の概要が説明された。閣僚会合では7月に首席交渉官会合を開くことを決め、参加国は2国間協議を継続している。このうち日米協議については5月29、30日に米国で行われたが、その結果について渋谷審議官は「一進一退」と説明した。
参加した消費者団体からは「自由化ばかり追求するのは問題ではないか。もう一度考えて撤退を」との意見が出された。これに対しては「交渉中であり、撤退について今言うべきではないだろう」と回答した。
また、交渉妥結については「パッケージでの合意」が再三強調されるが、その意味について「ある物品についてのパッケージもあれば、物品の市場アクセス全体という場合もあれば、さらに交渉全体という意味もある」と説明した。
(写真)
2日のTPP説明会のようす
(関連記事)
・TPP閣僚会合 合意見送りも(2014.05.16)
・【TPP】「方程式合意」で決議実現できるか?(2014.05.12)
・【コラム・森田実の政治評論】国民を裏切ったTPP交渉(2014.05.09)
・【TPP交渉とこれからの日本農業】多国籍企業と諸国民が対立(田代洋一・大妻女子大学教授)(14.03.10)
・【インタビュー】中岡望・東洋英和女学院大学教授に聞く 深刻化する経済危機と政治対立(2011.09.21)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日