中山間地の直接支払68万ha超2014年7月7日
対象市町村の89%が取り組む
農水省はこのほど、平成25年度中山間地域等直接支払制度および農地・水保全管理支払交付金の実施状況をまとめた。中山間地域等直接支払制度で交付を受けた市町村は996で、協定数は2万8001件。交付面積は68万6845haだった。また、農地・水保全管理支払交付金(共同活動支援交付金)は、26年3月末時点で全国1198市町村、1万9018組織が、約147万4379haの農地を市町村との協定に位置付けて取り組んでいる。
中山間地域等直接支払制度は、平地との農業生産条件の不利を補正するための交付金で、農業生産活動を維持し、多面的機能の保全を図ることを目的とする。
交付市町村は24年度より152協定増え、対象農用地基準を満たす農用地を有する1117市町村の89%にあたる。協定数のうち、集落協定数は1万7499件で全協定の98%を占める。
交付面積は24年度より4400haの増加となった。
地目別では、田が46%、畑が9%、草地が43%、採草放牧地が2%で、北海道背は草地が87%、都府県では田が78%を占める。
一方、農地・水保全管理支払交付金の「共同活動支援交付金」は、農地・農業用水等について、地域共同で行う水路の草刈り、泥上げ、農道の砂利補充など、日常の管理と水質保全、生態系保全などの農村環境保全のために活動する組織に対して支援する。
これに取り組んでいる組織は、平成19年度の取り組みから約31万ha減った。また、24年度から新たに交付の対象となった「農地・水・環境保全組織」(市区町村単位のエリアで、農地・農業用水等の資源と地域環境の保全管理をする組織)は、新たに31組織が設立され、551組織が活動している。この交付金の対象となっている施設は水路約30万km、農道約17万km、ため池約3万個となっている。
同じく、同交付金で農業用用排水路等の施設の長寿化のための補修・更新などを行う「向上活動支援交付金」は、全国8247組織が約40万3880haの農地で、さらに「復旧活動支援交付金」は625組織、4万7303haで取り組んでいる。
(関連記事)
・【JA革命】第2回 めざすは窮極の地産地消 食と農のルネッサンス(2014.07.02)
・農山漁村再エネファンドを組成 農中、JA共済連(2014.07.03)
・迫力欠く今年の白書 激動の時こそ 着実な分析を 田代洋一・大妻女子大学教授(2014.06.20)
・強めたいJAからの発信 文化賞シンポも盛況(2014.06.20)
・【シリーズ・薬草産業の将来展望】農商工連携で「薬都富山」を復活(2014.06.05)
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日
-
「JPFA植物工場国際シンポジウム」9月1、2日に開催 植物工場研究会2025年4月2日