持続可能な社会を協同組合デーで確認2014年7月9日
日本の協同組合の全国組織は8日、東京都内で第92回国際協同組合デー記念中央集会を開いた。テーマは「協同組合は、すべての人々のための持続可能な発展を実現します」。武田晴人・東京大学大学院教授が記念講演し、福島県いわき市を中心に活動する「ダンスフュージョンCo」が「フクシマ」をテーマとするダンスを公演した。約400人が参加した。
集会では、主催の日本協同組合連絡協議会(JJC)・国際協同組合年記念協同組合全国協議会(IYC記念全国協議会)、それに国際協同組合同盟(ICA)の集会に向けたメッセージを披露。この中でJJCとIYC記念全国協議会は、萬歳章代表・委員長(JA全中会長)の名のもとに、昨今の規制改革会議の農協改革を巡る動きに触れ、「協同組合の自主・自立を考慮しない議論がみられ、ICAも協同組合の価値や原則を無視するものだと批判している」と、出席した他の協同組合の支援を呼びかけた。
(写真)
400人が参加した第92回国際協同組合デー記念集会
(東京都渋谷区の全労災ホールで)
武田教授は、経済成長の「成長」の制約について述べ、インフレ政策の効用の限界と、設備投資主導型の高成長は「過去の遺物であり、それへの回帰は非現実的」と指摘。その上で、これからはサービス業が増えるが、良質なサービスは営利を目的としなくても可能であり、「それは協同組合の実践が証明している」と、協同組合の役割への期待を述べた。
ダンスフェジョンCoのメンバーは、東京電力福島第一原発事故の被災地である町村の出身者が多く、原発事故・放射能汚染の恐怖を軽快なダンスで表現し、訴えた。
(写真)
原発事故の恐怖を訴えたダンス
(関連記事)
・【農業改革、その狙いと背景】家族農業の衰退を招くな?農委と農地制度の見直し? 井上和衛・明治大学名誉教授(2014.07.08)
・萬歳会長、2期めに向け所信表明 JA全中(2014.06.25)
・【特別寄稿】"農協改革"の狙いと本質 加藤善正・岩手県生協連合会会長理事(2014.06.12)
・全中つぶしの暴論(2014.06.09)
・【農協改革】自らの意思で改革実践 萬歳会長(2014.06.06)
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米も重視 実需者と結びつきなど支援 飼料政策で江藤農相2025年2月25日
-
24年産米の食味ランキング 2月末に公表 日本穀物検定協会2025年2月25日
-
外国産米そろい踏みで同値の売りものが出る【熊野孝文・米マーケット情報】2025年2月25日
-
地元産米で家計を支援 「お米とくらし応援券」が好評 青森県弘前市2025年2月25日
-
「第8回 和牛甲子園」出品牛をJAあおば直売所で販売 JA全農とやま2025年2月25日
-
入善高校生が栽培した富山米「富富富」を学校給食に提供 JA全農とやま2025年2月25日
-
おおいた和牛大祭・おおいた豊後牛親子食育フォーラムを3月16日に開催 JA全農おおいた2025年2月25日
-
将来を担うJAの若手リーダー養成 JA全中戦略型中核人材育成研修 24人がレポートを発表2025年2月25日
-
【今川直人・農協の核心】種子・種苗は国益第一で2025年2月25日
-
「日本全国!ご当地冷凍食品大賞」第1回グランプリは「贅沢桜えびかき揚げ」2025年2月25日
-
全国やきいもグランプリ2025 チャンピオンは「日比焼き芋の紅優甘」2025年2月25日
-
山武市×酒々井プレミアム・アウトレット いちご狩りを楽しんでお得なクーポンプレゼント2025年2月25日
-
学生ビジネスプランコンテスト「JUMP Vol.4」 最終ピッチコンテスト開催 AgVenture Lab2025年2月25日
-
まるで豆腐 1.5倍濃い無調整豆乳「キッコーマン 豆乳一丁」新発売2025年2月25日
-
電気消しゆったり過ごす「キャンドルナイト」24日から パルシステム2025年2月25日
-
店舗、宅配ともに前年超え 1月度供給高速報 日本生協連2025年2月25日
-
鳥インフル 米ロードアイランド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月25日
-
国産こだわり素材シリーズ「秩父 和メープルプリン」期間限定発売 協同乳業2025年2月25日
-
原発事故を風化させない 被災者応援金の協力を呼びかけ パルシステム連合会2025年2月25日
-
圧力式の本格的な精米機「BR-WB10」新発売 象印マホービン2025年2月25日