家族農業の価値シンポジウム開催 生活クラブ2014年8月26日
生協の生活クラブ連合会は、作家の山下惣一氏らを招き「家族農業・小規模農業の価値」をテーマに、シンポジウムを開催する。
このシンポジウム開催について、生活クラブ連合会は次のように主旨説明(要約)している。
生産者の高齢化、後継者不足など、国内農業の持続可能性が危ぶまれ、これまで、さまざまな農業政策が提起され続けてきたが、どこまで成果があり、生産者が未来に展望を描けているのかについては、十分明らかになってはいない。そうした状況のなかで、生産者は懸命に農業を続けている。
昨今、企業が農業に自由に参加できる必要性を訴える意見がある。それは、日本の農業の持続性を確立するには、グローバルな市場経済で生き残れる力が必要であり、企業参入による商業的大規模農地が必要だとするものだ。
中山間地、狭隘の農地が多く存在する日本の国土のなかで、これまで一貫して農業を支えてきたのは、小規模農家だ。参入する企業によって、小規模農家が駆逐されることはないのか。大規模化に不適として農地が捨て置かれることはないか。不安は尽きない。
今年は、国連が定めた「国際家族農業年」であり、国連は、家族農業が飢餓の根絶と天然資源の保全等において大きな持続可能性を有するとうたっている。今回のシンポジウムでは、「攻めの農業」の問題点や、小規模農業の価値と持続可能性との関係性について、生産者と消費者がともに考え、明日の農業を展望していく機会とする。
【シンポジウムの概要】
「家族農業・小規模農業の価値シンポジウム」
○日時:8月30日(土)14:00?17:00
○会場:日本青年館3F国際ホール(東京都新宿区霞ヶ丘7-1)
○参加費:無料(事前申込み不要)
○定員:
○申し込み・問い合わせは、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会企画部(TEL:03-5285-1898、Eメール)まで。
○主なプログラム(敬称略)
14:00 開会挨拶と問題提起 加藤好一(生活クラブ連合会会長)
14:15 基調講演「家族農業・小規模農業の価値」山下惣一(農民作家)
15:45 パネルディスカッション
▽「攻めの農業」の問題点
▽家族農業、小規模農業の価値とは
▽地域に根付く農業の持続性を支える消費者活動
○パネラー:加藤好一、山下惣一、後藤利雄(JA加美よつば営農販売部部長)、大津清次(西日本ファーマーズユニオン、無茶々園代表取締役)、植田泉(生活クラブ東京副理事長)、宗和弘(JA全農営農販売企画部TAC推進課課長)
16:55 まとめ、閉会
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