ICAの連携・調査団が訪日2014年9月2日
日本の規制改革の動きについて調査し、協同組合運動への影響などを評価するためのICA(国際協同組合同盟)の「連携・調査団」が来日し、9月1日はJA全中の萬歳会長らと懇談したほか、JAグループをはじめ生協、漁協などからヒアリングした。
ICAは6月の理事会で「連携・調査団」を構成し日本に派遣することを決めた。メンバーはICAのポーリン・グリーン会長ら理事3名。このうち今回はフランスの協同組合銀行グループのひとつ、クレディ・コーペラティフ会長のジャン―ルイ・バンセルICA理事が来日した。バンセル理事はICAの原則委員会議長も務めている。
1日の懇談で萬歳会長は日本の規制改革の動きに対して、ICAのグリーン会長をはじめ各国の協同組合が連帯のメッセージをいち早く表明したことに感謝を表明し、来年に向けての日本政府や国会の動きの見通しや、JAグループとして自己改革に着手したことなどを紹介した。
これに対しバンセル理事はICAとして速やかな協力を決めたのは「日本の協同組合、とくにJAグループがICAにとって重要だからだ」と話し、「日本で起きている問題は世界でも起きていていろいろ影響や動きがある。だからこの連携・調査団を立ち上げた」と述べ、まずは現状を理解することが私の役割と話した。
この日は全農、全共連、農林中金のほか、日本生協連、全漁連からもヒアリングを行った。2日は農林水産省でヒアリングを行った後、バンセル理事は群馬県のJA佐波伊勢崎を訪問する。
(写真)
ジャン―ルイ・バンセルICA理事(左)と萬歳JA全中会長
(関連記事)
・政府の農協改革案の破壊力(2014.09.01)
・「株式会社化」検討で委員会設置 JA全農(2014.08.27)
・新たな農政運動のため委員会設置全国農政連(2014.08.22)
・自己改革に向け総審で検討スタート JA全中(2014.08.18)
・JA改革対策部を新設 JA全中(2014.07.28)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日