農業WGが議論再開 農協改革も点検2014年10月21日
政府の規制改革会議は来年6月までの1年間をサイクルとして新たな規制改革事項に関する答申を行うため、9月16日に本会議を開き第3期の検討を再開した。10月1日には農業ワーキンググループ(WG)も開催された。
農業WGのメンバーは変わらず座長には引き続き金丸恭文氏(フューチャーアーキテクト会長兼社長)が岡議長から指名された。座長代理は浦野光人・ニチレイ相談役。
1日の会合では新たに改革すべき「ネタ探し」を議論した。事務局は▽女性や若者の活躍、▽他業界や法人を含む多様な主体の新規参入、▽農業者の経営・技術の革新、▽農業者の所得増の取り組み、▽ブランド化、質の向上、IT活用など付加価値創出、▽6次産業化などに項目を提示し、これらに関する先進的な事例のヒアリングなどを行って課題を把握し、新たな改革に向けての論点を整理することを確認した。意見では「現場の事例が重要」、「農地改良も含めた検討」、「輸出に関する規制も検討すべき」などの意見が出たという。
また、6月に決まった規制改革実施計画に盛り込まれた▽農協、農業委員会改革など農業関連規制の見直しと、▽農地中間管理機構について、関係団体から状況確認するなど「改革の趣旨が損なわれることなく着実に実施されるよう、法制化に向けた検討内容や制度の運用状況をフォローアップする」ことも確認された。JA全中からのヒアリングもあり得るという。 なお金丸座長は産業競争力会議のメンバーにも加わった。甘利明経済再生担当大臣が9月16日の規制改革会議で明らかにした。同会議で安倍総理は「中央会制度の見直しを含む農業関連制度の改革等、今年6月に決定した事項が骨抜きにならないよう、しっかりとフォローアップを行っていただきたい」と述べている。
(関連記事)
・農協改革で日本政府と連携 米国商工会議所(2014.09.18)
・自主改革を成功させよう(2014.09.02)
・【農業改革、その狙いと背景】暮らしに向けられる規制改革「ドリルの刃」 増田佳昭・滋賀県立大学教授(2014.08.08)
・日本の農協に支援と連帯 海外からのメッセージ(2014.07.30)
・企業参入の促進を提言 規制改革会議メンバーら(2014.06.26)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日