日蘭の農業協力でプレゼン JA全農2014年11月4日
オランダ国王夫妻も来場
国際的食品・アグリビジネスに携わるオランダの法人ラボバンクインターナショナルが主催した「食品・アグリビジネス会議 日本におけるアグリビジネスの機会」のサイドイベントとして、10月31日虎ノ門ヒルズフォーラムメインホールで「日蘭協力事例プレゼン」が行われた。
会場では、オランダのインコテック社とJA全農の提携など、協力事例7件のパネルが展示された(本文末に一覧)。
各パネル前で関係者が待ちわびるなか、オランダ国のウィレム・アレクサンダー国王陛下夫妻も来場。全農のパネル前では、中野吉實経営管理委員会会長、山崎周二常務らと陛下夫妻が懇談し交流を深めた。
JA全農は、オランダのインコテック社が保有する、高温加湿空気による優れた種子消毒技術「サーモシード」の独占使用についてパートナーシップ協定を締結しており、平成26年3月27日にJAビルで記者発表した経緯がある。
日本とオランダは、人口密度が高く耕地面積は少ないものの、高度な先進技術により、付加価値の高い農産物を生産し供給している、という類似性がある。しかし日本は食料自給率が極めて低く、食料純輸入大国であるのに対し、オランダは世界第二位の食料輸出国だという違いがある。
日本政府は、「攻めの農林水産業」をテーマに掲げ、農林水産物・食品の輸出額を2020年までに1兆円規模に拡大させることをめざしている。オランダとの農産物・食品に関する協力と交流は、今後更に重要になってくるだろう。
(写真)
上:「インコテックとJA全農」パネル前で参加者と交流する中野会長(中央)と山崎常務(右)
下:オランダ国王夫妻と談笑する中野会長(左)
◇
展示された協力事例一覧。
▽インコテックとJA全農
▽ウエストランド市と高知県
▽グリーンQジャパン
▽石巻次世代施設園芸コンソーシア
▽ダーコムとNEC
▽ワーヘニンゲン大学とキッコーマン・日本デルモンテアグリ
▽コッパート・クレスと村上農園
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