JAの自立に中央会必要 有識者会議で意見2014年11月10日
JA全中はJAグループの自己改革に関する有識者会議で出された意見概要を11月6日に公表した。
10月20日に開かれた第3回会合では中央会改革関係でも意見を求めた。おもな意見は以下のとおり。
○JAの意思で設立される新たな中央会は一体何をするのか、何を目的にした組織なのかをもっと明確にすべき。
○農政の浸透機能を今後ともJAや中央会が担うというなら、まるきり自由な制度というわけにはいかないのではないか。
○新たな制度を農協法に措置するにはそれぞれの農家にとってJAが必要であり、またJAにとって中央会が必要ということを現場から声をあげるべきだ。
○銀行業界を護送船団方式から自由化路線に切り替えたときと非常に似ているJAからはきちんと指導してほしいという意見が出ているようだが、当時の銀行業界も同じだった。自由化というのは口で言うのは易しいが今後は相当なあつれきが予想される。
○政府・与党のとりまとめは「JAの自立を前提として」とあるが現状のままで中央会が指導を放棄すればJAが困るのではないか。全中の指導が弱いことのほうが問題でありJAの自立に向けた強力な指導をしてくるべきだった。
○農業をめぐる環境が大きく変化しているなかで大きな組織になればなるほど「強いガバナンス」が必要。中央会はJAが「強いガバナンス」が発揮できるよう検討してほしい。
(関連記事)
・JAの"大義"発信を 新世紀JA研究会顧問・福間莞爾(2014.11.06)
・地方創生担う中央会を JA代表が自民会合で主張(2014.11.06)
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