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大賞にカゴメ FANアワード20142014年11月12日

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審査員特別賞で農協観光

 国産農産物等の消費拡大に寄与した事業者・団体を表彰する「フード・アクション・ニッポンアワード2014」。今年、最も優れた取り組みとして、カゴメ(株)の旬の国産トマトをストレートに味わう「カゴメトマトジュースプレミアム」が大賞を受賞した。

◆「自分たちの食料は、自分たちで」小泉教授

小泉武夫東京農業大学名誉教授 「フード・アクション・ニッポン アワード」は、未来の子どもたちに国産の食品を安心しておいしく食べていける社会の実現をめざし、食料自給率向上に寄与した団体を毎年、表彰している。
 表彰式の冒頭、実行委員長の小泉武夫東京農業大学名誉教授は「日本の食料自給率は極めて低く、カロリーベースで40%を割っている。我々が次の世代に残していく最大のものは食べ物、食料であり、日本の農業と食品加工業の活性化が唯一つだ」と語った。
 また、かつてのドゴール・フランス大統領発言に触れ「自分たちの食糧を自分たちで作れなければ、独立国家とは言えない。全力で食糧生産に取り組んでいこう、と述べたが、今でもフランスは食糧自給率100%を割り込んだことはない」と食糧自給の大切さを強調した。

(写真)
小泉武夫東京農業大学名誉教授

 

◆井関農機が優秀賞

受賞者らによる記念撮影 大賞以外の主な受賞者では、研究開発・新技術部門で農業機械の総合専業メーカー、井関農機(株)が国立大学法人愛媛大学と共同で開発した太陽光植物工場の生産性を高める「植物生育診断装置」が優秀賞を受賞した。そのほか、販売促進・消費促進部門の最優秀賞に全漁連の「漁師自慢の魚『プライドフィッシュ』プロジェクト」、流通部門の優秀賞に生協コープさっぽろらの「魚の調理教室」が選ばれた。
 また、JAグループとしては、審査員特別賞で農村と都市を結ぶ食農教育「JAこども村」に取り組んでいる(株)農協観光が選ばれた。
 表彰式に出席した西川公也農水相は「大賞を受賞したカゴメは、耕作放棄地を活用したり、東日本大震災の被災地でトマト栽培に取り組むなど、復興支援に貢献したことが評価され、受賞した。国産農林水産物に価値を見出し、食糧自給率向上に貢献する取り組みが全国に拡がっていることを心強く感じ、皆様方の日頃の尽力に敬意を表します」と挨拶し、表彰式を締めくくった。

(写真)
受賞者らによる記念撮影

 今回は約1000件の応募の中から、全国の57事業者・団体が表彰された。主な受賞者は次の通り。

【大賞】
カゴメ(株):旬の国産トマトをストレートに味わう「カゴメトマトジュースプレミアム」
【商品部門】
○最優秀賞

(株)大潟村あきたこまち生産者協会・ネピュレ(株):「コメネピュレ」による新たな米需要の創出
ほか、優秀賞10件
【販売促進・消費促進部門】
○最優秀賞
全国漁業協同組合連合会:漁師自慢の魚「プライドフィッシュ」で水産物の消費を拡大
ほか、優秀賞10件
【流通部門】
○最優秀賞
(株)ローソン:食にまつわる問題を解決!健康をキーワードに国産原料で商品を開発するミールソリューション
ほか、優秀賞5件
【研究開発・新技術部門】
○最優秀賞
シャープ(株):「ヘルシオお茶プレッソ」で茶葉を挽いてまるごと飲む新しい習慣を提案
ほか、優秀賞5件
【食べて応援しよう!賞】5件
【食文化賞】5件
【審査委員特別賞】12件


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