交渉状況開示を TPPで萬歳会長2015年2月9日
JA全中の萬歳会長は2月5日の会見でTPP(環太平洋連携協定)交渉についてさまざまな報道がなされていることについて「生産現場では大変、動揺が広がっている」として情報開示と国会決議の遵守を改めて強調した。
会長はとくに米国産の米を主食用して特別枠で輸入するといった報道があったことに触れ「26年産米の価格が大きく下落し27年産に向けて飼料用米の拡大など関係者が一体となって全力で対応を進めているなか、現場は大きく動揺している。わが国の畜産・酪農強化の取り組みや飼料用米の推進にも支障を来すことになるのではないか」と懸念を表明した。
そのうえで衆参両院の国会決議のなかには国民への十分な情報提供や幅広い国民的議論も行うことを求めていることから「きちんとした情報開示と交渉の節目、節目で国民各層の意見を聞く場を設定してほしい」と述べ、「なんとしても国会決議の遵守を」と訴えた。
また、来月11日で東日本大震災から4年を迎えるが「被災地ではいまだ営農や生活の再建が立たない方、原発事故によって風評被害に苦しんでいる方が多い。JAグループは来月にかけて東日本大震災の教訓が風化しないように広報活動にも取り組む。一刻も早い復旧・復興に向けて助け合いの理念のもと被災地の目線に立った支援に取り組んでいきたい」と語った。
(関連記事)
・【農協改革】再検討を政府・与党に要請 全中(2015.02.06)
・悪意に満ちた農協監査論議(2015.02.04)
・農協協会新年の集い 逆風を追い風に変えて(2015.01.30)
・農業者の労災加入を JAの支援体制呼びかけ(2015.01.28)
・問答無用の農協監査論議(2015.01.26)
重要な記事
最新の記事
-
JAしれとこ斜里と連携 冷凍食品に本格参入 カルビー2025年1月24日
-
パーパスを実現する「地域」と「差別化」の意味 静岡で第4セッション【全中・JA経営ビジョンセミナー】(1)2025年1月24日
-
パーパスを実現する「地域」と「差別化」の意味 静岡で第4セッション【全中・JA経営ビジョンセミナー】(2)2025年1月24日
-
【JA女性組織活動体験発表】(4)私のやる気は無限大 JA・地域・女性会の仲間と共に 和歌山県 JA紀州女性会 椎崎ひろ子さん2025年1月24日
-
【JA女性組織活動体験発表】(5)人と人とをつなぐ架橋~フレッシュ16いつまでも~ 愛媛県 JA越智今治女性部 德丸和江さん2025年1月24日
-
【JA女性組織活動体験発表】(6)仲間との絆を次世代につなげよう 熊本県 JAやつしろ女性部 山住久美子さん2025年1月24日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】サツマイモを消せば世論が収まると考えたお粗末さ2025年1月24日
-
TNFDの環境開示は何から始めるか 農林中金と八千代エンジニヤリングがセミナー2025年1月24日
-
JPIセミナー 農産物の環境負荷低減の見える化とJ-クレジット制度 今後の方向性を解説2025年1月24日
-
鳥インフル 米アラバマ州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月24日
-
「農山漁村」経済・生活環境プラットフォーム 設立記念シンポジウム開催 農水省2025年1月24日
-
(419)芸能アイドルと「卒論」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月24日
-
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 24日から開催 JA全農2025年1月24日
-
ブルボン×ニッポンエール「フェットチーネグミPREMIUM長野県産ぶどう三姉妹味」新発売 JA全農2025年1月24日
-
JAしれとこ斜里と原料ばれいしょの安定調達で連携 カルビーグループ2025年1月24日
-
「一村逸品大賞」受賞商品集めた特設ページ開設 JAタウン2025年1月24日
-
「素直な、おかか。かき醤油」 新発売 マルトモ2025年1月24日
-
福岡「多の津物流センター」リニューアルオープン グリーンコープ共同体2025年1月24日
-
乳成分不使用植物生まれの「豆乳生まれのカルピス」3月4日発売 アサヒ飲料2025年1月24日
-
大分県オリジナルいちご「ベリーツ」を堪能できるフェア 東京・京都で開催2025年1月24日