和食会議が本格始動 普及・啓発に力2015年4月22日
一般社団法人和食文化国民会議(略称:和食会議)が4月20日に総会と理事会を開き27年度事業計画を決め新法人として本格的な活動を開始した。
和食会議は25年12月にユネスコ無形文化遺産に和食が登録されて以来、任意団体として保護・継承活動を進めてきたが、より公的責任を負うため法人化した。
会長の熊倉功夫静岡文化芸術大学学長は「ユネスコの条約に基づく和食の保護・継承をきちんとモニタリングしていく唯一の公的機関としてやっていかなければならないことから、より公的な団体である一般社団法人に衣替えをした」と話し「和食とは何か、きちんと説明していく必要がある。それを通して日本人の持っている食文化を次代につないでいくことが必要だ」と話した。
同会議は3つの部会で活動を行う。
調査・研究部会(部会長:江原絢子・東京家政学院大名誉教授)は和食に関する国民意識の調査、和食ハンドブックの編集などを行う。
普及・啓発部会(部会長:伏木亨・龍谷大農学部教授)は生産者、流通、外食産業、料理人など多岐にわたる会員の相互交流と和食の日(11月24日)などを契機に和食文化の魅力を発信する事業に取り組む。
技・知恵部会(部会長:村田吉弘・日本料理アカデミー理事長)は地域のさまざまな食材と調理方法の発掘、紹介のほか、子どもたちに「だし」を伝える味覚教育にも取り組む。
同会の会員は214名(4月17日)。法人、個人、団体の会員を募集している。
(写真)会長の熊倉功夫静岡文化芸術大学学長
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