増田氏(元総務大臣)が講演2015年4月24日
農林中金がアグリエコセミナー
農林中金は4月22日、東京都千代田区の帝国ホテル東京で第4回農林中金アグリエコセミナーを開いた。東京大学公共政策大学院客員教授の増田寛也氏(元総務大臣)と一般社団法人アグリフューチャージャパン校長の堀口健治氏が講演。事業法人や農業法人、JAの関係者など400人が参加した。
セミナーは、農林中金が取引先企業・農業法人等と異業種交流・情報交換を目的に開いている。挨拶で同金庫の河野良雄理事長は「一次産業と一般事業法人とのパイプ役を務めたい」と、その役割を強調した。
増田寛也氏は「地方創生に向けて?農林水産業の振興と企業連携への期待?」で講演。数字をもとに、将来の日本の大幅な人口減を予測し、今のうちに農山漁村で、「若い人に魅力ある仕事の創出、雇用の質の改善が必要」と指摘。
そのためには、魅力ある農村漁村づくりによって農村回帰を促す必要があるとして、第一次産業の成長産業化の必要性を唱える。
特に出生率向上のためには、食品産業を中心に、特に女性と若者が留まる地域づくりが必要として、生活に必要な環境のそろった小さな拠点(コンパクトビレッジ)づくりを提案した。
(写真)講演する増田寛也氏
堀口健治氏は、農林中金も支援している、アグリフューチャージャパンが運営する日本農業経営大学校を紹介。2013年に開校した大学校で、栽培技術だけでなく、市場分析や会計、資金調達など、経営者としての能力向上をめざす。
特に同校の特徴として、堀口氏は現地実習を挙げる。先進農業経営体、農外企業でそれぞれ3か月、現地で住み込みの実習を行う。1学年20人で2年間の全寮制の少数精鋭主義。今年初の卒業生19人を送り出した。
(写真)400人が参加した農林中金アグリエコセミナー
(関連記事)
・JA貯金 伸び率2.4% 農林中金 (2015.03.31)
・「農中森力基金」9件の助成決定 農林中金 (2015.03.3)
・被災地福島へ初の6次化ファンド 農林中金等 (2015.03.3)
・JA貯金 伸び率2.3% 農林中金 (2015.02.26)
・総自己資本比率23.53% 農林中金第3四半期 (2015.02.24)
重要な記事
最新の記事
-
「地域と食を守る農政が筋」 国民民主党衆院・玉木雄一郎議員に聞く(2)2024年12月25日
-
加工原料乳生産者補給金 0.23円増の11.90円/kg 黒毛和種保証基準価格 1万円引き上げ 2025年度畜産物価格2024年12月25日
-
【小松泰信・地方の眼力】輸入米で輸入するもの2024年12月25日
-
生乳の需給調整 全国的な取り組み促進 補助事業とのクロスコンプライアンス導入 農水省2024年12月25日
-
輸入米「争奪戦」過熱 SBS入札で7年ぶり完売 業務用で引き合い強く小売にも2024年12月25日
-
1位の北海道 前年比4.3%増の1兆3478億円 23年の都道府県別農業産出額 農水省2024年12月25日
-
農業総産出額 5.5%増加 9兆4991億円 農水省2024年12月25日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月25日
-
第12回「食品産業もったいない大賞」AIとビッグデータ活用の食品ロス削減に農水大臣賞2024年12月25日
-
2月4日に新春の集い 袴田ひで子さん、むすびえ・湯浅誠理事長、伊那食品工業・塚越寛最高顧問が講演2024年12月25日
-
ふるさと納税サイトで「見える化」特集ページ「みえるらべる」全国へ拡大 農水省2024年12月25日
-
「農山漁村」経済・生活環境創生プロジェクト始動 農水省2024年12月25日
-
「JAヨリアイin東京2024」 「対話する協同組合が生み出すもの」を考える2024年12月25日
-
農・食の魅力を伝える「JAインスタコンテスト」グランプリは「JAふくしま未来とJA幕別町2024年12月25日
-
「NHK歳末たすけあい」へ寄付 JA全農2024年12月25日
-
【役員人事】ヤマハ発動機(2025年3月下旬)2024年12月25日
-
【役員人事】フタバ産業(2025年1月1日付)2024年12月25日
-
【人事異動】フタバ産業(2025年1月1日付)2024年12月25日
-
村上農園 12年ぶりの「豆苗」新CM 家族で楽しむ定番レシピを提案2024年12月25日
-
新潟市西蒲区でオリジナル「おにぎりコンテスト」開催2024年12月25日