高温耐性の米品種開発-地球温暖化対策2015年8月20日
農林水産省は気候変動による農業への影響に関する施策を推進する「農林水産省気候変動適応計画」を8月6日に決めた。
地球温暖化は確実に進行しており、今世紀末までの約100年間で気温は最大4.8℃、海面は82㎝上昇するとの予測もある。すでに日本でも米や果樹の品質低下、害虫の北上、豪雨の発生の増加などの影響が出ており、今後も被害や極端な気象現象が増えると予想されていることから、農水省は総合的な気候変動適応計画を策定した。
すでに影響が出ている問題への対応のおもなものは以下のとおり。
【水稲】今後の品種開発は高温耐性の付与を基本。2015年以降、高温不稔に対する耐性を併せ持つ育種素材の開発に着手。
【果樹】りんご、ぶどう等では優良着色品種等への転換のための改植。りんごでは標高の高い地帯での果樹園の整備の推進。2019年をめどに高温条件に適応する育種素材を開発(みかん、りんご、なし)。
【病害虫・雑草】分布の拡大する病害虫の発生状況等の的確な把握のため病害虫発生予察を推進。大豆産地での雑草量増加に対する被害軽減技術の開発に着手。
【自然災害等】山地災害が発生する危険の高い地域のより的確な把握、土石流等の発生を想定した治山施設や森林の整備、海岸防災林や海岸保全施設の整備を推進。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(44)【防除学習帖】第283回2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日