補正予算で4008億円確保TPP関連対策3122億円2015年12月18日
農林水産省は12月17日の自民党農林関係の合同会議に27年度農林水産関係補正予算についての財務省との折衝結果を示した。総額は4008億円。自民党の合同会議はこれを了承した。18日に政府は補正予算を閣議決定する。
16日までに示された農林水産関係の補正予算総額は3800億円台。自民党の会合では4000億円台が必要だと意見が強く4008億円まで積み上げた。
このうちTPP関連対策として3122億円を措置する。農地のさらなる大区画化・汎用化の推進に370億円(公共)や、意欲ある農業者の経営発展、産地の収益力向上等を後押しするための実質無利子化、無担保・無保証人化の措置(100億円の基金化)や産地パワーアップ事業に505億円を確保した。産地パワーアップ事業予算も基金化する。営農戦略を策定した平場・中山間地域などで高性能な機械・施設の導入や集出荷施設の再編、改植等による高収益作物、栽培体系への転換を支援する。
高収益作物への転換を促すため水田の畑地化、畑地・樹園地の高機能化を支援する406億円(公共)を措置する。
畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業は610億円を基金化する。畜産クラスター計画を策定した平場・中山間地域など地域の収益性向上等に必要なリース導入、施設整備、家畜導入を支援する。畜産クラスター事業を後押しする草地整備も推進する(164億円、公共)。
そのほか27年産飼料用米、麦、大豆等の生産増にともなう交付金支払い増に対応する水田活用の直接支払交付金の予算として160億円を措置する。
27年度農林水産関係補正予算のおもな新規事業
【総額4008億円 うちTPP関連対策3122億円】
○担い手確保・経営強化支援事業 53億円
○担い手経営発展支援金融対策(基金化) 100億円
○農業法人経営発展支援投資育成事業 10億円
○農地の更なる大区画化・汎用化の推進(公共) 370億円
○中山間地域等担い手収益力向上支援事業 10億円
○産地パワーアップ事業(基金化) 505億円
○水田の畑地化、畑地・樹園地の高機能化等の推進(公共) 406億円
○畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業(基金化) 610億円
○畜産クラスターを後押しする草地整備の推進(公共) 164億円
○畜産・酪農生産力強化対策事業(基金化) 30億円
○草地難防除雑草駆除等緊急対策 7億円
○輸出促進緊急対策 33億円
○合板・製材生産性強化対策事業(基金化) 290億円
○水産業競争力強化緊急事業(基金化) 225億円
重要な記事
最新の記事
-
JA経営 経常利益18.5%減 2024年度上半期総合JA経営調査2025年3月10日
-
JA貯金残高 108兆2105億円 1月末 農林中金2025年3月10日
-
米価高騰の主因は食糧安保政策の不在【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月10日
-
国産ジビエ認証施設に大分県「日田ジビエ工房」認証 農水省2025年3月10日
-
米価下がる見通し 関係者の判断 大幅増 米穀機構調査2025年3月10日
-
女性総合職 新卒採用40%以上を目標 農林中金2025年3月10日
-
廃棄されるゆら早生みかんを豊潤なジュースに フードロス減らしSDGs貢献 JAありだ(和歌山県)2025年3月10日
-
地元産ササニシキがパックご飯、大豆・りんご・たまねぎ・味噌が焼肉のタレに2025年3月10日
-
花き振興部会第36回総会を開く JA鶴岡2025年3月10日
-
本日10日は「魚の日」国産若うなぎ長焼きなど60商品を特別価格で販売 JAタウン2025年3月10日
-
温暖化に対応したミカンとアボカドの適地予測マップを開発 農研機構2025年3月10日
-
【人事異動】農中情報システム(株)(3月31日付、4月1日付)2025年3月10日
-
【今川直人・農協の核心】営農指導モデル2025年3月10日
-
作物病害の原因となる植物群落の結露と気象条件の関係を定量化 農研機構2025年3月10日
-
北海道にコメリパワー「恵庭店」3月21日に新規開店2025年3月10日
-
春の味覚を楽しむ 市内3つの農園でいちご狩り体験 福井県あわら市2025年3月10日
-
乙葉が登壇「さけるチーズの日」盛り上げる「さけるチーズフェス2025」大阪で初開催 雪印メグミルク2025年3月10日
-
お米ギフト「年貢米」オンラインストア限定で新発売 八代目儀兵衛2025年3月10日
-
福島県白河市 美味しくて自慢の農産品が東京に集結 販売会開催2025年3月10日
-
農機自動操舵システム「FJD AT2 Max農機自動操舵システム」販売開始2025年3月10日