明日からG7新潟農相会合2016年4月22日
5月26~27日に開催される伊勢志摩サミットの関係閣僚会合として、G7農業大臣会合が4月23日から2日間、新潟市で開催される。
G7農業大臣会合は世界の食料安全保障のための方策を打ち出すことを議論する会合で、成果として24日に「新潟宣言」を採択する。
会合では、G7各国の農業を取り巻く共通の課題を設定し、課題克服に向けた具体的な方策を議論する。
会合に向けてこれまでの事務レベルの調整で共通の課題として議論されることになっているのが、▽農業者の高齢化、コミュニティに基づく活動の危機、▽安全で栄養価が高く多様な食料に対する需要の増加、▽気候変動による異常気象の増加。
これらの課題を解決し食料安保を実現する方策として、▽人材力強化や6次産業化など農業のあらゆる可能性を広げる取り組みの推進、▽女性・若者の活躍推進、▽農地、水、食文化など地域資源の活用と農村コミュニティの活性化などを具体的な方策として議論する。
また▽農業生産・生産性向上に向けた技術開発や気候変動への適応及び緩和のための研究推進、▽薬剤耐性や動物疾病との闘い、▽持続可能な森林経営及び漁業資源管理についても議論する。
出席者は森山農相、米国=ヴィルザック農務長官、ドイツ=シュミット食糧・農業大臣、イタリア=マルティーナ農林政策大臣、カナダ=マコーレー農務・農産食品大臣、EU=ホーガン農業・農村開発担当委員、英国=ユースティス農業・食糧・海洋環境担当国務大臣、フランス=ダナ駐日大使、FAO(国連食糧農業機関)=グスタフソン事務局次長、OECD(経済協力開発機構)=アッシュ貿易・農業局長。
なお、二国間会談も行われる。
(写真)東京・霞が関の農林水産省に掲げられたG7新潟農相会合の垂れ幕
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